国語の教科書で「リード文」の指導
椿原正和先生の学テ対応の指導の中で、リード文の指導がある。
◆リード文とは、本文に入るまえに「このページにはこんな内容が書かれていますよ」と概略を訪問者に伝えて、理解を助けるための文章のことです。
導入文とも呼ばれます。 ページタイトルのあと、目次や本文のまえに配置されることが多いです。
・・・本文の前のちょっとした解説部分を決して見逃さないことが「初読」の大切なポイントになる。(ちなみに、このサイト読みごたえがあります。)
では「学テ」ではなく、教科書の場合は「リード文」の指導はどうするか。
2年生が扱っている「たんぽぽのちえ」に限らず、光村の多くの作品は、本文の前のページに「単元の扉」というちょっとした解説がある。
これが「リード文」に相当する。
順序に気をつけて読もう。
たんぽぽのちえとは、どんなものでしょうか。
たんぽぽについて知っていることを友だちと話しましょう。
本日観察した授業では、全文音読をさせていた。
音読する度に、このリード文も読ませたら「順序」「ちえ」の意識を貫くことができる。
本文の後にも、学習のページで「見通しをもとう」と、先の2点は示されている。
・じゅんじょが分かることばに気をつけましょう。
・たんぽぽは、どんなちえをはたらかせているかをたしかめましょう。
ただし、学習のページは、さまざまな学習活動と、それにかかわる正解が示してあるので、このページを見せたくない先生が多い。
一方、本文の前に置かれる「リード文」のページは、存在の価値が分からないので、このページを見せていない先生が多い。もったいない。
「たんぽぽのちえ」を学習した後、「順序を習ったぞ」という実感を持たせないといけない。それが汎用的な読解力。
本文後の学習のページには、リード文に対応して、「ふりかえろう」の欄がある。
授業者は、ここまでしっかり教科書を活用してほしい。
◇しる じゅんじょが分かることばを、いくつ見つけることができましたか。
◇読む たんぽぽは、どんなじゅんじょで、ちえをはたらかせていましたか。
◇つなぐ なにかをせつめいするとき、どんなことばをつかいたいですか。
ただし、この3項目、自己評価のチェックボックスにしてもらった方が使い勝手はいい。
「国語」カテゴリの記事
- 都道府県の旅(カンジー博士)(2024.08.24)
- 何のために新聞を作らせるのか?(2024.08.23)
- テスト問題の意味を教えないと汎用的な技能が身につかない。(2024.08.22)
- 「対比思考」は情報処理能力(2024.08.06)
- 「おもしろい」を強要するのはなぜか?(2024.08.05)
Comments