教育実習では想像できないこの仕事
成績処理と個人懇談会
6月後半から7月上旬の担任の仕事は、教育実習では全く想像できない業務だ。
もちろん「黄金の三日間」の重要さは否定しないし、
3日間ー1週間ー1か月(3−7−30)の重要さは変わらない。
しかし、1か月働いただけでは、この仕事の(事務的な)大変さは実感できない。
学期末の「成績と個人懇談」まで経験して、ようやくファーストステップだ。
単元ごとの授業準備はしてきたはずだし、テストやパフォーマンスもチェックをしてきたはずだ。
それでも、いざ学期末になると、評価材料が足りなかったり、点数のつけ方が曖昧だったりする。
慌ててノートやファイルを再点検したり、
「返却しなければよかった」
「写真で保存しておけばよかった」
「ここで一言書かせておけばよかった」と後悔したりする。
この時期は、採点の嵐、入力の嵐で、どうしても残業が増え、休日出勤も増えてしまう。
そして、個人懇談会。
余程の社交的なアルバイト経験でもない限り、1対1で年配の方と10分も話す機会はない。
ある意味で、人生の初体験。
子供相手の仕事だからと油断していた先生にとってみれば、大人相手のこの期間は大きな試練になる。
ただ、こうして成績処理と個人懇談会(通知表作成)を含めた1学期を終えてみると、学期のサイクルが分かってくる。
そして1年の担任業務が見えてくる。
学級づくり、授業づくり、生徒指導、学習評価、個人懇談会という1学期の後悔を反省材料にして、夏休みにしっかり充電すて、2学期にリベンジすれば良い。
昔と違って、通知表作成の手間は圧倒的に少ない。
PCで成績を出してしまえば、あとは書式に合わせて勝手に印刷される。
出欠記録も自動集計。ゴム印で苦労した昭和とは事情が違う。
個人懇談会をうまく乗り切って、「心は夏休み」で、あと少し頑張って欲しい。
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