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July 06, 2022

学習評価 「できるー分かるー使える」

あるオンラインセミナーで、「クローズドスキル」「オープンスキル」という言葉を聞いた。
主にスポーツのスキルの場合に用いるようで、
「クローズドスキル」とは
・変化が少なく、安定して予測が可能な環境で行うので、対戦相手(外的要因)に左右されにくい。
「オープンスキル」とは
・ 絶えず変化し、不安定で予測が不可能な環境で行うので、対戦相手(外的要因)に左右される。
実地で使える応用的なスキルという意味で「オープンスキル」を使われたと思う。
「クローズドスキル」は、畳の上の水練のようなものだろうか。
このとき、先日、学習評価のオンラインセミナーで聴いた石井英真氏のお話と重なった。
 「真正の学力(オーセンティック・ラーニング)」というワードだ。
 分かりやすそうな資料をネット検索すると
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例えば、「バスケットボール」の能力を評価する場面を考えてみます。ドリブルやパス、シュートといった個々のスキルがうまいからといって、本物の試合で上手にプレーできるとは限りません。本物の試合で活躍するには、刻一刻と変化する試合の状況のなかで、いかに適切にスキルを選択できるかといった判断力や、いっしょにプレーする仲間との協調性などが必要です。
ペーパーテストによる学力の評価は、ドリブルやパス、シュートのような個々のスキルを測定するのと同じです。これに対して、オーセンティックな評価は、本物の試合のなかでどのようなプレーをするのかを評価することです。
「オーセンティック・ラーニング」とは?【知っておきたい教育用語】
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 「オープンスキル」と、「オーセンティック・ラーニング」は、実践・実地・本番という意味でよく似ている(と理解した)。
 併せていうと、石井氏の資料にあった学力・学習の質としての「使えるレベル」も、よく似ている。
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学力・学習の質として3つのレベル
① 知っている・できる
 知識の獲得と定着
 事実を記憶している・技能を実行できる
②わかる     
 知識の意味理解と洗練
 概念を理解している・方略を適用できる
③使える    
 知識の有意味な使用と創造
 見方・考え方に基づいて知識技能を総合する
文科省 学習評価ワーキンググループの石井英真委員資料 学習評価のあり方について(報告のポイント)より
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・・・自分としては「知っている・できるレベル」「わかるレベル」「使えるレベル」という3段階で考えるのが理解しやすい。
 漢字を習ったら、日常場面で使えなくては意味がない。
 語彙を習得したら、日常場面で使えなくては意味がない。
 練習でスキルを習得したら、試合(本番)で使えなくては意味がない。
といった理解だ(今のところ)。
 セミナーで衝撃を受けると、しばらく、頭の中でキーワードがグルグル回る。
あるいは、新たに知ったワードと、これまで見聞きしたワードがシンクロして頭の中で発火するような気分になる。  
 すぐにうまく整理できるわけではないが、既習事項を洗い出して、自分なりの着地点をめざしたい。 

















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