到達目標と努力目標
「入賞を目標にしてたので、急にメダルを欲しがってもくれないよな・・」
やり投げ銅メダルの北口榛花さんのこの言葉が印象的だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2e37b45cba27e83c2b5c85a79dc055a18dc9f02
中学校で陸上部顧問だった時に、よく感じたことだ。
県大会出場を目指して練習している子は、そこで終わってしまう。
支部大会決勝がピークになって、県大会出場が決まったところで気持ちが切れてしまう。
県大会当日は「参加できただけで満足」の気持ちになってしまう。
だから、無謀な目標はよくないが、目標のもう一歩高いところを目指すように話してきた。
予想外にトントン拍子で県大会入賞、東海大会入賞と言う選手もいたけれど、その逆の方が多かった。
自分もそうだった。
高校の東海大会予選。「決勝に出ればインターハイ出場」という強い意識が欠けていた。「さすがにインターハイは無理」と自分であきらめていたからだ。
自分で自分の限界を規定してしまう生き方はもったいない。子供たちには自分の失敗を繰り返して欲しくない。
このような最低目標と最高目標の設定は、どんな世界でも意味があると思う。
(「最低でも金、最高でも金」という名言も、古くなりましたね)。
このところ、採用試験メンバーから一次合格の連絡が入ってくる。
一次合格は嬉しいことではあるが、ゴールではない。
一次合格で満足してもらっては困るのだ。
厳しいけど「一次合格を目標にしていたら、二次合格を欲しがってもくれませんよ」と激励を送ろう。
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