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July 25, 2022

昭和の教師は夏休みを謳歌した。

自治体によって事情は様々だろうけど、かつて教職員の夏休みはかなり自由だった。
「自宅研修」が許されていたから、出退勤の管理が緩かった。(そもそも、日ごろから出退勤の記録をとってなかったし)
自宅研修がOKなのだから、学校の出退勤もうるさく言われなかったのだ。
今は、夏休みも「毎日定時出退勤」が原則である。
平成の中頃だろうか、そのあたりの判断がまぜまぜだったので、
「いまだに、昼食が45分超える先生がいる」
「いまだに、朝、勤務時間に間に合わない先生がいる」
「いまだに、『自宅研修(教材研究)』で1週間申請する先生がいる」
などと非難される「過渡期」があった。今は違います。
今は「自宅研修」が(ほぼ)なくなり、「研修承認簿」も「事後報告書」も様々な制約がある。
コロナを機会に「自宅研修」が許容される流れができるかと思ったが、そのような動きは勤務地にはない。
「自宅でできる仕事があるなら、自宅でいいよ」ではなく、「学校でできる仕事なら、学校でせよ」だ。
世の中がオンライン可能・自宅勤務可能になった時代なのに、学校は後ろ向きである。
学期中、さんざん超過勤務させておいて(教師の大変さに目をつぶっておいて)、夏休みも出退勤を縛るのは、公務員に対する地域住民のやっかみに耐えられないからだ。
管理職も「先生方、いつも遅くまで残っているから、夏休みぐらいは早く帰っていいよ」と言えない。
旅行というだけでは「研修」は認められない。年休を使うことになるが、年間の休みを夏休みで取りきってしまうわけにはいかない。
教師にとって「旅行」という形で見聞を広げることは、「研修」としての意義は十分にある。
教員には研修の機会が与えられている(はずだ)。
年休では足りないぐらいの長期旅行を「研修」で認める度量が欲しい。
夏休みの魅力を復活させて、教師の志願者減少に歯止めをかけてほしいな。

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