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August 17, 2022

「あたりまえ」総点検

(1)「合言葉はABC」

何の頭文字だと思いますか?

A:あたりまえのことを
B:バカになって・バカにしないで
C:ちゃんとやる

 ちゃんと本もあるんですよ。
「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」(小山一慶)サンマーク出版

http://www.sunmark.co.jp/local-cgi/hpage/search1_isbn.cgi?isbn_cd=ISBN978-4-7631-917-1

 小山さんは書いています。

 ABCを実践している人は、運がよくなり、人生がうまくいき、幸せになれる。
 たとえば掃除一つをとっても、誰にも負けないくらい、来る日も来る日も同じ場所を徹底的にやる。
 あたりまえのことを、バカになって、ちゃんとやることで、これまで見えなかったものが見え、気づけなかったことに気づけるようになる。

・散歩のついでに富士山に登った人はいない。富士山の頂上に立つ人は「富士山に登ろう」と思って、一歩一歩、歩いてきた人達ばかり。
・小さな意思決定をどれだけ積み重ね、精度を高めてきたか。それが意思決定力となり、ここぞという大きな意思決定の場で発揮される。

引用するとキリがありません。

 

(2)NHK「プロフェッショナル」で特集されたパテシエ杉野実氏。
http://www.nhk.or.jp/professional/2006/0124/index.html

「おいしいお菓子を作るためには、地道な作業を、手を抜かずにやるのが必要だと杉野は言います。

 お菓子の飾り付けに使う木いちごを使います。何が大切ですか?
 ※一粒ずつ調べて、熟していないものや傷んでいるものは絶対に使わない。

お菓子を焼きます。何に気をつけているでしょうか?
 ※焼き時間を秒単位で守ること、
 弟子がうっかりオーブンを早めに開けてしまった焼き菓子はすぐさま捨てる。

お菓子にお酒を染み込ませます。何に気をつけているでしょうか?
※お酒の量をグラム単位で守ること

隠し味に使うショウガを使います。何に気を付けているでしょうか?
※2ミリに切りそろえること。弟子が切ったショウガは3ミリでは食感が悪いからと全部2ミリに切りそろえていました。

クリームをのせます。何に気をつけているでしょうか?
※体温がクリームの味が悪くならないように、クリームを絞っている時も手を氷につけて冷やします。

 30年菓子づくりに徹してきた杉野さんが大切にしている言葉
=====================
 あたり前のことが一番むずかしい」
===================== 

 杉野さんが3年間弟子入りの手紙を出し続けてやっと入れてもらったあるフランスの有名店。
 しかし、そこで出されるお菓子のレシピは料理学校のものと変わらなかった。
 特別な食材も使っていなかった。
 それでもおいしい理由は、「あたりまえ」の徹底だった。

・・・なんと素晴らしいエピソードでしょう。
当たり前のことが当たり前にできる特別な存在になるためには修行が欠かせないことが分かります。

◆職人の仕事は、毎日毎日、同じ作業を繰り返しているように見えるが、実はそうではありません。

今日50分かかった作業を明日は45分でやろうという進歩。
同じミスを繰り返さないように手順を変えてようとする進歩。
常に、その時点での最高の味を作り出すという味の進歩。
いつものフルーツをいつもの作業で触りながら、これを違うお菓子に使えないか、考える。
いつものお菓子を作りながら、ほかの素材を加えられないか、考える。

杉野さんの店に並ぶお菓子は、同じ名前のものでも、10年前に比べると、そのほとんどが、味の「進化」を遂げていると言う。
 
====================
 あたり前を積み重ねると特別になる
====================

◆発想が行き詰ったとき、杉野はいつも、日常の作業に没頭する。
いったん、問題から離れ、いつものように生地を練り、ムースを絞り、あたり前の仕事をあたり前に繰り返す。
そのなかで、今、何が一番大切かを見つめなおす。
いつものフルーツをいつもの作業で触りながら、これを違うお菓子に使えないか、考える。
厨房という現場にこそ、答えはある。

しびれます。2006年にこの杉野さんの特集を見て衝撃を受けて、今に至っている。何かあると引用している。


(3)落合監督の言葉「当たり前のことを当たり前にやるのが、一番難しい」

2011年、プロ野球セリーグで優勝した中日ドラゴンズの落合監督が退任することになりました。
落合監督は、「俺流と言われてきたが」という問いに対して、次のように語っていました。

◆普通のことをやらせることができるかどうか。
継続してやろうと思ったら、基本に忠実に。
だから、書く側も見る側も面白くない。こつこつが一番近道だし、現実的。
私の中で、らしい野球というのは普通のことを普通にできるかどうか。考えている次元が違う。
当たり前のことを当たり前にやるのが、一番難しい。(11月23日の中日新聞)

・・・名言です。「当たり前」の効用は、常勝チームを率いた落合監督の言葉だから重みがあります。

 

(4)「当たり前のことを当たり前にやる」とは、どういうことか?

http://attax-sales.jp/blog/000389.html

「誰もできないことを、できるようになる」
 それもいいですが、
 「誰もができることを、し続けられるようになる」
 習慣をまず身に着けませんか。
 それが「当たり前のことを当たり前にやる」ということだと私は考えます。
 そしてそれこそ、最大の差別化戦略になると私は信じています。

 

(5)当たり前のことを当たり前にやる
http://bravo365.doorblog.jp/archives/1343513.html

 学生においては、勉強をすることは当たり前のことです(ちょっと厳しいですね)。
 会社においては、㈰正しい品質を確保する。㈪納期を守る。㈫情報を正しく伝える等が「当たり前」のことになります。
 また、不明な点は確認をとるのが当たり前のことです。「May I〜?(〜してもいいですか。)」が全ての基本になります。
 約束を守る(守れない約束はしない)、時間を守るのも当たり前のことです。
 ただ、現実社会では、アクシデント等があって約束や時間が守れないこともあります。
 当たり前のことが当たり前になされていない場合、以下の事項が考えられます。


(1)うっかり不注意
(2)面倒くさいので、つい決まりを守らなかった場合。
(3)面倒くさくてメモをとらずに、情報を正しく伝えられなかった場合。
(4)疲れていてのミス(不注意)
(5)物事を甘く考えてしまい、自己判断でこのぐらいは許されると思った妥協があった場合。
(6)論理よりも感情が優先してしまい、してはいけないことをつい、してしまった場合。

当たり前のことを当たり前にやるには、決まりと手順を守り、行動する忍耐力が必要になってきます。
当たり前のことを当たり前にやっていると、叱られることもありませんし、トラブルを未然に防ぐことができます。
みなさんも、最高品質を目指す前に、まずは「当たり前のことを当たり前にやる」ところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

(6)「凡事徹底 −平凡を非凡に努める−」(鍵山秀三郎)致知出版 

 

 帯には「微差の積み重ねが絶対になる!」とあります。

 この書を引用したビジネス系のサイトもたくさんあります。 
http://www.enbiji.com/2004/12/post_151.html

 ☆本から得た気づき
▼『小さなことを徹底する』
するとどんなことが起こるか?
まず、「能率」「効率」があがりますね。これは徹底することでムダをなくすことができるからです。
次に「人間の幅」が広がります。自分だけではなく、周りのことも考える余裕ができますからね。
その結果「人格が高まる」。ひとつひとつはささいなことであっても「徹底」ということがそこまでの高いレベルへとつながっていくんだなということが、この説明を聞いてわかった気がします。
どんなことでも研究でもいきなり大きなことはできません。
基礎研究の積み重ねが、商品開発において大きな花を開くことはある意味当然なんですね。

▼『そのうちまとめて』
これではだめです。「良樹細根」という言葉があります。
良い樹というのは必ず根が細く広く張っているんです。
だから簡単にも倒れないし、栄養もたくさん取り込むことができます。
細い根を広げるためには、まとめて!というのでは駄目。毎日毎日
少しずつ積み重ねていくことで根を張ることができるんです。

 

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