道徳 資料にみる「思いやり」 ~「月明りで見送った夜汽車」~
「月明かりで見送った夜汽車」という道徳資料が『中学生の道徳3』(あかつき)に掲載されている。
主題は「思いやり」だ。
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作品展準備のために,先生たちが夜遅くまで飾り付けをしている小学校。国体に出場するI先生は、列車の時間が迫ってきたのでY先生に相談して申し訳なさそうに学校をあとにする。
しばらく作業を続けていると、展示会場の電気が消え、次の校内放送が流れた。
「まもなくI先生を乗せた列車が通る。I先生の重荷にならないよう、しばらく電気を消させてもらいます」
会場は「おー」という歓声と拍手に包まれる。
やがて、月明かりの中をI先生を乗せた列車が学校近くを通り過ぎていく。
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・・・原文を読んだわけではない。
元道徳調査官の横山利弘氏の道徳動画で、およその内容を知っただけだ。
8分の動画なので、⒈25倍速でいいから、ぜひ視聴試てみてほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=p7DPfdW-3_k
時間外勤務を黙々とやらせる職場は、今ではアウトだ。若い先生は共感できないかもしれないが、横山先生の解説と相まって
◆こういう職場で働きたい。
◆こういう「粋」な行動をしたい。
◆相手が気づかない思いやりをしたい。
◆気づかせない相手の思いやりにちゃんと気づく自分でありたい。
◆野暮な人(嫌味な人)になりたくない。
そんな思いを強くした。
この話題で、ある先生には「でも理想にすぎないですね」と言われたことがある。
「理想ぐらいは高い方がいい」と返したのでした。
この機会に、動画は全部視聴した。
どれも勉強になる。
「道徳資料には一定の型(構造・構図)がある。生き方が変わる中心を外すな」としながら「形式通りに授業するな」と言う。
文科省調査官の思い描く「道徳の授業」は、かくも深い理念で作られているのだと、よく分かる
横山先生の指導内容は「何も足さない・何も引かない」がふさわしいので、自分が要約して紹介するのは「野暮」になってしまう。
https://www.aktk.co.jp/channel-dotoku/yokoyama
文科省指定の道徳研究発表校にいたとき、横山先生の指導をいただいた。
春日井市では今もその教えの流れがあって、お弟子筋の先生が校内研修に呼ばれたりしている。
道徳は奥が深い!
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