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August 17, 2022

改めて『授業の腕をあげる法則』から指導をしたい。

今後の初任者指導の資料を準備しているが、やはり向山先生の著書が原点回帰になる。
◆『授業の腕をあげる法則』の中でも多くの先生方が共感するのが、第4条の「全員の原則」の場面です。
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「先生、窓あけていいですか」   ・・ああいいよ
「先生、外で遊んでもいいですか」 ・・ああ、いってきなさい
こんなささいなことをなぜ聞くのだろうと思うほど子供たちは次々に聞きに来る。
「給食を食べ終わったら、片づけていいですか」
「体育の時間の準備体操はだれがするのですか」
「野菜を残していいですか」
 次から次へと、際限なく子供たちは聞きにくる。
 そして、たまに小さなトラブルが生じる。
「先生、前の先生は、全員が食べ終わるまで片づけてはいけませんでした」
 その頃は新卒教師に対する子供たちの質問は数十にものぼっているから、先生の回答のくいちがいも生まれてくる。
 ある子供には「野菜を残して良い」と答え、ある子供には「できるだけ食べてごらんなさい」と答えたような時である。
 一方の子供は「先生は残して良いと言った」と主張し、一方の子供は「先生は食べなさいと言った」と主張するようなことが生じてくる。あまりにもささいなことを何度も聞きにくるので「自分で考えなさい」とつきはなすこともある。それぞれの子供が考えたルールが、独立して歩きはじめる。教師の権威がかすかに落ちはじめる。
 学級の出発に見られた静けさは、少しずつ失われていき、加速度的に騒々しさが教室を支配するようになってしまうのである。
 この間、わずかに2カ月位のできごとである。
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 このようなエピソードを採用前に知っておくことで未然防止にはなるでしょう。
 しかし、このようなエピソードが身に沁みるのは、自分自身の経験と重なった時です。
「そうそう、1学期、ホントそうだった」「2か月でクラスがガラガラと音を立てて崩れていった」という苦い体験がある先生の方が、向山先生の言葉はズシンと響くのです。
 1学期を終えた今だからこそ、「2学期はリセットして、スタートダッシュでうまく乗り切ろう」という意気込みが持てるのです。
「指示は全員にせよ」と題したこの章では、次のようなアドバイスも書かれています。
 
手に何か持っている状態で指示をしたのは指示したうちに入らない。
◆おへそを先生の方に向けなさい。
◆指示の追加をしてはならない。
◆最後の行動まで示してから動かせ
苦い経験のある先生は、おそらく、ここでも「まさにそうなんだよね」と相槌を打ちます。
さて、前述のような質問ラッシュの場面は、どこでも起こります。
道徳の授業と同じですね。「このような経験はありませんか?」で振り返り、事例を自分の経験と重ねると意味理解が深まります。
ここでは、私自身の経験と重ねてみます。
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◆ある時、自習監督を頼まれました。「国語のテストを1枚やらせたら、あとは読書」という担任の要望です。子どもたちに「国語のテストが終わった人は、読書をします」と宣言しました。
その瞬間、質問が出ます。
「お昼寝はダメですか」  「自由帳はダメですか」  「折り紙はダメですか」
「いつもはテストのあと、○○もやっていいよ」
・・・先の場面と同じです。
「お昼寝は勉強じゃないから家でやって。」
「先生は読書をしてほしいと頼まれました。読書をします。」と対応しました。
子どもたちは、あきらめて、テスト後、静かに読書をしていました。
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・・・今思えば、オウム返しのように「読書です」を繰り返せばよかったと思います。
 あるいは、黒板に「テスト→読書」と書いておけば、余分な質問は受け付けなくてすんだはすです。
 いちいち、子どもの質問や要望に応える必要はありませんでした。
 向山先生が書いているように、対応すればするほど、そのうち先生の回答に食い違いが生じるからです。
 また「この先生はどこまで許してくれるかな」と、ダメと分かっていて試しているだけの場合も多いです。
 「相手にしない」という対応も、策の一つとして持っておくと良いですね。

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