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September 08, 2022

2年国語(光村) 「雨のうた」

真剣に目を通したのは初めてだったが、とてもいい詩だと思った(ここでは示しません)。
連の組み立ても、3-4-5音のリズムもいい。オノマトペもいい。ひらがな表記もいい。
そういう文法的な良さもあるが、内容(主題)がいい。
・・・以下、混乱を避けるため、漢字表記使います・・
◆雨はひとりじゃ歌えない、きっとだれかと一緒だよ。
この詩の「雨の歌」とは、雨が落ちる音のこと。
屋根・土・川・花などの落ちた雨が奏でる音を「歌」とみなしている。
雨は相手がいないと音が出ない。
そうだよね。
そう考えたら、我々人間も「ひとりじゃできない」ことは多々ある。
ひとりでは
キャッチボールできないよ。
おしゃべりできないよ。
LINEできないよ。
デートできないよ。
そうやって列挙したときに、相手がいることのありがたさが分かる。
究極的には、人は「ひとりでは生きていけない」のだ。
受けいれてくれる相手、呼応してくれる相手、共感(共鳴)してくれる相手・・。
「相手がいることのありがたさ」と言えば、俵万智の短歌と重なる。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
ただし、雨は人と違って相手を選ばない。
◆雨は誰とも仲良しで、どんな歌でも知ってるよ◆
そう、誰が相手でも歌を奏でる雨の「包容力」に比べたら、人間はいかにも了見が狭いのだ。
誰とでも共鳴できる自分でありたい。
誰とでも連携できる自分でありたい。
そんなところまで、読む必要はないのだが、哲学的なこの詩に共感してしまったのでした。

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