初読と再読で、読みが異なる詩
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「父の日にやりたいこと」
お父さんと
またレストランに行きたい
また旅行に行きたい。
また野球の試合を見たい。
父の日は
お父さんを忘れないように
思い出して泣きたい
いつか大きくなったら、
お父さんがなった病気を治せる
医者になりたい。
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・・・亡くなったお父さんに向けた手紙であると、はっきり分かるのは、何連からか?
「あれ、ひょっとして、そういうことなのかな?」という思いで1連・2連と読み進め、
3連で「お父さんが病気で亡くなった」という事実を理解できるようになっている。
再読すれば、一連から「そういうことなのだ」と分かる。
初読と再読では、読みの理解が異なるのは当然だが、その好例になるような作品だ。
一連は、楽しい話題
二連は、悲しい話題
三連は、強い決意
これが「序ー破ー急」の構造なのかなと思った(違うかもしれない)。
◆ACが扱う「あしなが育英会」の広告。
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