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October 10, 2022

相手の視点で物事を考えることを教えよう!

一宮市で発達支援の学習会があると知って、急いで参加した。

愛知のサークルメンバーの先生が発達障害について一般の方にレクチャーする形だ。
ああ、子供たちのトラブルの多くは「視点」だったなと思った。
先にも書いた、あの「サリーとアン」の問題について、もう一度、別の視点で書く。
①サリーとアンが同じ部屋にいて、サリーは青い箱にビー玉を入れた。
②サリーが部屋から出た後、アンはビー玉を赤い箱に移し替えた。
③戻ってきたサリーは、どこを探すか?
②の状況を知っている聞き手は、今ビー玉は赤い箱にあることを知っている。
しかし、サリーは②の入れ替えを知らないから、①しか知らない。だから青い箱を探す。
発達障害児に限らず、子供は、自分中心で考えるから
◆自分が知っていることは、みんなも知っている。
◆自分が楽しいことは、みんなも楽しい。
と思ってしまう。
そして、様々な経験の中で「私とあなたは違う」ことに少しずつ気づく。
だから、学校は「私とあなたは違う」と自覚させるように、意図的な教育活動を仕組んでいく必要がある。
子供たちのトラブルの事情を聞くときは「自他の意識の違い」を整理する。
あなたは楽しいけど、相手は嫌だったんだよ。
◆あなたは知ってるけど、相手は知らなかったんだよ。
◆それではあなたの気持ちは相手には通じないよ。
視点が違うと見え方が違う。
だから、
「相手がどう思っているかをちゃんと想像することが、思いやりだよ」
「言葉で伝えないと(確かめないと)、相手には分かってもらえないよ」
と教えなくてはならない。

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