対比は奥が深い(5) ~解釈の違い~
変化としての対比をまとめてみると、結末が真逆にとらえられることがある。
「ひとつの花」の場合
AだけどB「戦後、父親はいないけど、暮らしが豊かになってよかったね」と言えるのか
BだけどA「戦後、家族の暮らしはよくなったけど、父親がいないから悲しいね」なのか
受け止め方が真逆になる。
「ごんぎつね」の場合
AだけどB「ごんは撃たれてしまったけど、兵十につぐないの主だと伝わってよかったね」なのか
BだけどA「ごんがつぐないの主だと伝わったけど、兵十に撃たれてしまって悲しいね」なのか
受け止め方が真逆になる。
真逆な解釈が成り立つから討論にもつながっていく。
対比をつくった後、「対比の意味の解釈」にエネルギーを注ぎ、討論につなげないと思考が活性化しない。
ちなみに論理の世界では、順序は無関係なので、A&Bと、B&Aは同じになる(だから交換法則が成り立つ)。
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