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November 20, 2022

1人1台端末活用 〜そういうことか(4)〜

 『チエルマガジン』2022秋冬号に、春日井市立高森台中学校の特集ページがある。
タイトルは
1人1台とクラウドがもたらした変化
 「本当の問題発見・解決能力」を育み、生涯にわたって学び続ける子供を育てる
1人ひとりが問いを立てる様子が、次のように紹介されている(意図的に改行してナンバリングした)。
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①教科書を読んで、Googleジャムボードで情報を手早く整理。
②それを基に、自分で「問い」を考え、チャットで発信。
③そして自分の「問い」を1つ選び、Googleスプレッドシートに書く。
個別の活動だが、いつもクラウドでつながっていて、友達の意見も参考にする。
これを高森台中では「明るいカンニング」と呼んで推奨している。
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・・友達の「問い」に触発されて、新たな「問い」が生まれる好循環は、クラウド上で「中途共有・他者参照」が行われているからだ。
アナログなやりとりとはスピード感が違う。
 そのことを高橋純先生が次のように解説している。
◆ ICTやアプリを積極的に活用することによって、先生や子供の意思で実際に、リアルタイムに、学習の中途を共有・把握できる。長年、先生方がやりたくても実践できなかったことが「主体的に学ぶ」授業、それがG I G Aスクールの1人1台の実現で、一人ひとりを主語にした教育ができるようになったと評価します。
 そもそも「問いを立てる」が一番の難関だと言う水谷校長の言葉も説得力がある。p5
◆ 「問題発見・解決一番難しいのは、実は、問題を発見すること」と語っています。それなのに今までは、先生が「問い」を与えていた。これではいつまでたっても問題を発見する力がつかない。自分なりの問いを見つけてこそ、調べたくなり、自分で学びを進めていけるようになると言うわけです。
 このような授業や学習活動を日々経験し、子供たちは先生に言われてからやるのではなく、一人一人が自ら進んで課題を設定し、自分の解決方法で取り組むことができるようになってきたのです。
・・「自ら問いを立てる」を実現するためには、教師側の意識改革が必要になる。
そのことを堀田先生は次のように書いている。p7
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GIGAスクール環境の学校に求められているのは、従来までの「先生が教える授業」ではなく「子供が学び取る授業」へのパラダイムシフトです。
一般的に先生は、どうしても「何かを教えて学ばせなければならない」と考えがちです。しかし、1人1台端末が整備された今、分からない言葉はその場で検索すればいい。概念を理解した上で、細かい事象はいつでも調べる態度とスキルのほうが重要です。さらに必要な知識を集めるだけ集め、 そこから自分にとって今何が重要かを判断できることの方が、答えのない不連続な変化の時代を生きる子供たちには大事です。
先生から教わる事は大切でこれからもなくならないと思います。でも、そういう勉強の仕方しか知らないと自らが直面する問題は解決できないでしょう。
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・・さらに「 先生方も、GIGAスクール環境をベースに、慣れ親しんだコンテンツを教える授業だけでなく、コンピテンシー(資質・能力)を育む授業に挑戦してほしい」と結んでいる。
 先生が教える授業を否定しているわけではない。しかし教えるだけじゃダメですよと述べている。
 このバランスがとても難しい。
「問いを立てる」については、別途、発信します。
 この「チエルマガジン」(無料)は中身が濃いです。

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