毎時間のプリントは成績に加味しない!
学期の成績処理の時期になりました。
皆さんの学校では、「形成的評価」と「総括的評価」の区別はできていますか?
成績に入れるために、毎時間のプリントを点数つけて記録している方はいませんか?と教わりました。
石井英真氏編著の『ヤマ場をおさえる学習評価』(図書文化)によると
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◆授業では、「形成的評価」として子どもを全体で把握しつつ、一人ひとりをしっかりと伸ばす。そして、単元末や学期末など、しっかりと伸ばし切ったところで、確実に身に付いたかを全数調査でしっかりと確かめて評定(=「総括的評価」)する。
◆総括的評価と形成的評価を区別することで、評価に関わる負担を軽減することができる
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・・・というわけで、毎時間の授業プリントを成績のために評価する意味はありません。
点検作業に追われるような評定は苦しいからやめましょうと書いてあります。
形成的評価を点数化するのは、毎回の授業プリントを10点配点にして5回分取って50点にして成績に入れるようなやり方。
一方、総括的評価は、「ここぞ」と決めた授業プリント1枚に50点で見とるやり方。
ヤマ場の授業プリントで、全員が良い結果になるように、途中途中のプリントで指導を加えていくことに意味があり、たとえ前半のプリントがイマイチでも、ヤマ場のプリントで良い結果が出ればOKというのは総括的評価です。
小テストなどを含め、形成的評価を成績に入れているのは、時代遅れなのですが、いかがでしょうか。
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