1人1台端末活用 〜そういうことか(7)〜
「訓令型」の授業だから、「同時多発」=個別最適」になる
「号令」=「任務だけを示したもの」
(例)ゴミを拾いなさい
「命令」=「任務と趣意を示したもの」
(例)教室をきれいにします。ゴミを10個拾いなさい。
「訓令」=「趣意だけを示して、任務は相手に任せるもの」
(例)教師をきれいにします。自分でできることをやってごらん
・・・この3つのステップを見ると、探究型の授業は、「訓令型」であることがよく分かる。
授業の場合、事前に「課題とゴール」を示し、やり方は各自に任すから、「個別最適」ということになる。
(本人が選んだ学習方法が適していなければ、「最適」にはならない。そのマッチングがファシリテーターの教師の支援が物を言う)。
「課題とゴールを示して、やり方は本人に任せる。
・・・この訓令で子供がストレスなく動けるようになるのが、理想である。
◆この「訓令型授業」を成立させるのが「自由度の高い学習規律」。
学習ルールはゼロではないが学習を拘束しない。
「課題を達成するために、何が必要か」を自問し、自己コントロールできる子どもが育てば学習規律は必要最低限でなんとかなる。
要するに教師が「任される」にふさわしい子供を育てられるかなのだ。
◆この「訓令型授業」を成立される課題の1つは「検討しなさい」である。
きわめて「自由度の高い指示語」だが、それだけ奥が深い。
場合によっては、情報の「収集」も「分析」も「整理」も「考察」も含まれる。
「検討しなさい」で子どもが動けると、余分な指示がいらなくなる。
とはいえ、それまでの指導がなければ、「検討しなさい」と指示したところで何も動けない。
「ファシリテーター」という言葉に惑わされてはいけない。
きちんと教えなければ「ファシリテーター」の機能を発揮することができない。
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