「対比」と「二項対立」
「対比」と「二項対立」とがよく似ているが、本当に、対比と二項対立を同じとみなしていいのか自信がなかった。
井関義久氏の「入門『分析批評』の授業」を読み直してみたら、「二項対立」の記載があった。
◆ とりあえずイメージ語に目を向けてみると、その中の隠された二項対立に気がついたりして、意外なことが見えてくることがある。p58
◆コスモスの色を特定するような発問は無意味だ。根拠を求めても無理なコスモスの色を問うのではなく、コスモスに色がないことの効果をこそ問うべきなのだ。 「幸せ」や「平和」が、「不幸」や「戦争」といった暗い面を併せ持っていることとのかかわりを、このことを通して再び問題にすることができるだろう。ここにも二項対立がある。p59からp60
◆ 1976 (昭和51)年12月、向山洋一氏が調布大塚小学校の6年生を対象とした「やまなし」の授業は、「五月」と「十二月」の二項対立をイメージ語の対比として捉えなおすことからはじまった。p60
次のような授業展開が思い浮かぶ。
○二項対立するイメージ語を列挙させる。
○場面を対比させて、「二項対立」の形で整理する。
・・・・対比して並べる言葉が「イメージ語」と言い切れるかどうかは、もう少し読み込んでから確定したい。
「国語」カテゴリの記事
- 「三年とうげ」(3年光村) 教師の一人読み(2022.12.21)
- 「三年とうげ」(3年光村)(2022.12.05)
- 楽しい授業は、疑問が次々浮かぶ(2022.12.06)
- 「プラタナスの木」(光村国語4年)(2022.12.06)
Comments