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December 27, 2022

「令和の日本型学校教育」 ~子供主体の授業~

『授業力&学級経営力』 2023年1月号(明治図書)の特集は、
 なぜ「子ども主体」の授業がうまくいかないのか
編集後記を読むと、背景が分かる。
◆たとえば,子ども自身に問いを考えさせたり,自由進度学習を行ったりする実践を数多く見聞きするようになったと思います。また,子どもたちがかなり自由に1人1台端末を活用している学校もあるようです。
◆しかしながら一方で,「子ども主体」の授業を行っても,なかなかうまくいかないという声も聞きます。
「ファシリテーターに徹しようと思っても,つい口を出してしまう」
「黙っていれば,勝手なおしゃべりが始まり,それどころではない」
「話し合いやグループ活動では,一部の子どもだけが活躍している」など……。
もしかするとこのような悩みを抱えている先生方も多いのではないでしょうか。
・・・うまくいかない理由への対応策の論文が並んでいる。
①子どもにどこまで任せるかの基準が決まっていない
②なかなか子どもの学習意欲が高まらない
③子どもが学び取る学習内容が浅すぎる
④子どもの反応を予測した教材研究が難しい
⑤子どもに任せることで時間配分がよみにくくなってしまう
⑥学び合う環境をうまく作れない
⑦一人一人に合った学習課題が設定されていない
⑧授業や単元の冒頭で,ゴールが共有されていない
⑨活動のねらいに向かわない子どもがいる
⑩発問が子どもの考えたい「問い」になっていない
⑪学力がついているか心配で,つい口を出してしまう
⑫一部の子どもだけが活躍している
⑬意見の表出と共有の道具であることを知らない
⑭振り返りができない子どもがいる
・・・そうだろうなと思う。
「子供主体」イコール「子供任せ」で、無策なら、そういう事態が生じる。
「子供任せ」って、一歩間違えば、泳げない子どもを荒海に放り込むような行為だ。
編集長は「数十年前は,主体的に授業に取り組むというにはほど遠く,いわゆる一斉授業の講義形式の中で,一方的に教えられたことをノートに写すというような授業もまだまだ多かったです」と書いている。
今だって「一斉授業の講義形式の中で,一方的に教えられたことをノートに写すというような授業」は根強いですよ。
教師自身の意識改革が不十分なら、対応が不十分になるのも当然だ。
※子供主体の授業にチャレンジしてみたものの、うまくいかず「やっぱり一斉授業の方が成果が上がるな」と戻ってしまう先生
※子供主体の授業が大事と思うものの、授業を成立させる自信(あるいは成立した授業のイメージ)がないから一斉授業から踏み出せないという先生
が多いのだと思う。
しかし、そこは、逆の発想で
※「一斉授業の方が成果が上がる」かもしれないが、子供主体の授業にチャレンジする先生
であってほしい。
それは、編集後記にあるように、文科省の答申が求めているからだ。
◆文科省の「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」においても,あらためて「全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現」が強調されており,今後さらに子どもを主体とした授業は意識されていくと思います。
堀田先生も奈須先生も「パラダイムシフト」という言葉で、従来の授業観ではいけないのだと警鐘を鳴らしている。
※「個別最適な学びと、協働的な学びの実現」といったワードは、ほとんど浸透している。
※加えて「一人一人を主語にする」というワードも、すんなり入ってくる。
※しかし、それが
 「単線型の授業から複線型の授業へということですよ」
 「個別か協働かは、子供自身が選ぶんですよ」
の意味だとなると、この部分の認知度は低い。そしてハードルは高い。
 複線型の授業は、特別な研究校や特別な先生がすればいいものではない。
 スタンダードになるには時間がかかると思うが、そういう方向にあることは認知されるべきだと思う。

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