コース選択は「自己調整能力」
「個別最適な学びの授業(個々の興味と進度にあった複線型の授業)」を行う上で必要なのが、「自己調整」の能力。
自分で1人でやるか、グループでやるか、先生に教えてもらいながらやるか、「自分の現在地」が分からないと、授業時間が有効に活用できません。
この「自己調整能力」について調べていて、真っ先に浮かんだのが、2問でも5問でも10問でも満点は一緒という「赤ねこ計算スキル」のコース選択のシステムです。
光村教育図書のサイトには、以下のように教師のアドバイスが書いてあります。
かけっこだって、水泳だって、はやい人もいれば、遅い人もいます。
でも、はやい人がすぐれているということはありません。
きちんとできればいいのです。
※あかねこ漢字スキル・あかねこ計算スキル ユースウエア動画公開&パンフレットダウンロード開始
https://edusup.jp/navi/20150408
・・・こんなシステムを使った計算ドリル(スキル)は他にありません。
◆「10問できるのに2問コースを選ぶなんて・・」と思う教師がいて、
◆クラスの中に「あいつ、2問コースなんだ」とバカにする子がいて、
◆「2問コースにしたいけど、恥ずかしい」と萎縮する子がいたら、
この選択システムは成り立ちません。
そのような学級では、ICTを活用した複線型の授業を設定しても、先生コースや協働コースを選べません。同調圧力に屈してしまうからです。
自分の選択コースに胸を張り、他人の選択コースを気にしない学級を作らないと、複線型授業の良さが生きません。
強い個人を育てる学級経営・生徒指導・教師の語り・教師の支援がいかに重要かが分かります。
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