東京書籍の『教室の窓 低学年版 第7号』は、【学習評価特集】。
◆國學院大學教授の田村学先生にお答えいただいた「学習評価Q&A」ほか、生活科の学習評価に関する情報がコンパクトにまとまった、必携の資料です。
と紹介があります。確かにコンパクトで便利だ。生活科に限らず、思考の評価、パフォーマンス評価の参考にな記述が多いです。
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/2022/2022105873.pdf
たとえば、次のようなQA
Q:どのように評価規準を作成すればよいのですか。(評価規準設定の方法)
A:学習指導要領と学習活動と評価規準の三者を互いに照らし合わせながら作成していきます。
その際、評価規準は、「〇〇〇しながら、△△△している」のフォーマットを意識し、△△△には行為する子供の姿、〇〇〇にはそこで発揮されている資質 ・ 能力を意識して言語化していきます。
・・・・この〇〇〇の部分は、「見つけながら」「比べながら」「工夫しながら」のような学習活動が入るとP5に書いてある。
P5の「評価規準が具体化されていると、見取りやすいだけでなく、学びの道筋や授業イメージが見えてくるんだね」も深い。
要するに「指導と評価の一体化」だ。
P6の
①目標となる目指す子供の姿を考える
②評価規準と評価場面を考える
③目標を達成するための授業の手立てを考える
という逆思考も、とても大切で、それがP7の
◆「交流する場面では、〇〇に着目した発言が出るようにしたい。」や、「振り返りでは、このような言葉が書かれるようにしたい。」など、子供のどのような行動、発言、記述、作品が見られるとよいか、教師自身が事前に言語化しておくことが大切です。
そうすることで、目標とする姿へ到達するための授業の手立ても明らかになってくるでしょう。
という評価のポイントにも表れています。
ほかにもQAとして
Q:A評価とB評価の線引きは、どのように考えればよいのですか。
A:AとBの見極めは、以下が参考になります。
「知識・技能」:概念化して気付きの質が高まっているか
身体化して確実になっているか
「思考・判断・表現」:活用できるようになっているか
「主体的に学習に取り組む態度」:安定した状態になっているか
Q:気付きの質が高まったといえるのはどんな変化が見られたときですか。
A:気付きの質的な高まりは「無自覚から自覚」「個別から関連」「対象から自分」などが考えられます。
そうした質的な変化を意識した「知識 ・ 技能」に関する評価規準を設定することが、気付きの質を確かに判断することにつながります。
などがあります。
別の文献でも出てくるキーワードもたくさんあるので、再確認する上でも役に立つ。
立ちます。
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