ルーブリックの導入で授業が変わる!
約40年前、愛知せんの会が「分析批評」に注目したのは、分析批評という手法を習得させれば物語の「自力読み・ひとり読み」が可能になるからだ。
教師が教えるのは、独り立ちできる子を育てるため。
いずれ手放すことを前提に、それまでに必要なスキルを教え子に伝達し、習得させていくのが教師の役割というスタンスだ。
だから、「子どもが学びとる授業」という教育方針は決して目新しいものではない。
独り立ちを目指す「一人読み、自学」の取り組みは昭和からあった。
その昭和の自力読みと、令和の教育で明らかに異なるのは、ルーブリックの提示だ。
今は、ルーブリックという形で、授業の前に教師が子供に評定基準を提示する。
○○ができたらSですよ。
○○ができたらAですよ。
と本時で教師が求める読み取りのレベルを規定し、明示する。
差異を設定するのも大変だが、規定した通りに差異を評価するのも大変だ。
でも、こうして事前に明示し、事後に評価するから、子供も何ができればをよいのか、どこを目指せばよいかが自覚できる。
言語化できない評価項目では、結局、採点者の恣意的な判断が入る。
◆どうして彼の読み取りはSなのか、どうして彼女の読み取りはAなのか、
・教師が説明できる。
・子どもが納得する。
・教師と子どもの評価にずれが生じない。
そのようなルーブリックの作成は、大変かもしれないが、
「ルーブリックで明示できないことは評価しない」と決めれば、教師も子供もラクになる。
※写真は授業モデルとつとなっている春日井市藤山台小学校の久川学級の「山場の検討」。
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