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March 09, 2023

初任者を苦しめる要因(6)

かつてイチローが「人の2倍も3倍もがんばるのは無理」と話していた。

できるのは、2倍も3倍でなく、2、3割増程度の努力。

5割超勤すると過労死ラインに突入するから、「死に物狂い」の度を越した根性努力は、本当に死を招く。

かつて、野口芳宏先生は「絶縁能力」が必要だと言われた。

人はあれもこれもできないのだから、どこかで絶縁の判断をしなくてはならない。

だから野口先生は、他教科を断ち、「国語の名人」になった。

「選択する、断つ、断る」ができない人は、あれもこれも手を出して結局成果が出せずに終わってしまう。

二刀流の大谷選手を否定するつもりはないが、彼は常人ではない。

新人だって仕事を任されたら、真面目だから「あれもこれも」になる

まして担任業務となれば、どれひとつも疎かにはできない。

手を抜いていいなんて夢にも思わない。

しかし、どこかで軽重(メリハリ)を付けて、手を抜いたり、他人に頼ったりしなければ教育の質が維持できない。

結局全部ダメになる。

 

だから指導者が「これはやらなくていい」「これはやるな」と言ってあげないといけない。

やらなくていい仕事を「見える化」し、「命令」しない限り、若い先生を過労死や精神疾患から守れないのだ。

◆人間だれしも時間は1日24時間と決まっている。一人で1日48時間も使えるという人はいない。24時間あっても、本当に「24時間仕事バカ」だと死んでしまう。睡眠もとらなければならない。プライベートの生活もある。どんなに集中力があっても、まともに仕事に使える時間はせいぜい一日12時間だろう。

◆何から何まで、商売丸ごとを動かして成果を出すのが経営者。しかもハンズオンのスタイルで仕事をするとなると、時間がいくらあっても足りなくなるのが当たり前。ということは、自分で手を出すことと、手を出さないこと、その線引きがよほどしっかりしていなければならない。

・・これは、経営コンサルタントの楠木健氏の発言だ。
このコラムのタイトルは、「優れたリーダーは何を『していないか』」(楠木建の週刊10倍ツイート)

従業員を守るなら、優れたリーダーは、部下に対して「何をさせないか」も重要なのだ。

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