「最初の三日間」の価値を意識する。
◆最初の三日間、これはその後の一年間を左右する重要なときである。最初の三日間に、学級をきちんと組み立てれば、その後はうまくいくであろう。
最初の三日間、のほほんとくらせば、見るも無惨、聞くも悲惨な学級になるだろう。
『向山洋一全集4 最初の三日で学級を組織する』
・・・子供の様子を見ながら、ぼつぼつ学級を作っていこうなどとノンビリ構えない方がよいということです。
向山氏が最初の三日間を「黄金」と名付けたのは、この機会を逃すと、天使のように純朴だった子供たちが、いつもの「やんちゃ君」に戻ってしまうからです。
初めての先生、新しいクラスに緊張しながらも、新たな気持ちで頑張ろうという3日間の内に、教師側のペースに乗せてしまうことが大事です。
3日間のうちに、次の3つを行い、「今年はがんばろう」と新たな気持ちで臨んでいる子供たちの意欲に応えます。
(1)教師の方針を示す。
(2)生活のルールづくり
(3)学習のルールづくり
多くの子どもたちは緊張し、新たな気持ちで頑張ろうとしています。
「いい姿勢だね」「やる気満々だね」「さすが〇年生だね」とほめながら、子どもたちに学習目標や生活目標を書かせましょう。
周りの人に宣言することにより、目標を達成しやすくする効果のことを「宣言効果」と言います。
学期はじめは「宣言効果」の最大のチャンスです。
新学年である1学期の最初は「黄金の3日間」。学期のはじめはリフレッシュできるので
2学期・3学期は、それぞれ「シルバーの3日間」「ブロンズの3日間」と呼ばれます。
「3日坊主」と言えばネガティブですが、3日ぐらいなら「やる気」もキープできるし、
先生の指示に従ってちゃんと行動できるのです。
「教育」カテゴリの記事
- 国語の授業の中でのソーシャルスキル(2023.05.22)
- 言い訳しない生き方(2023.05.02)
- プリント配付の心得(2)(2023.05.02)
- プリント配付の心得(2023.05.02)
- 机の上に、のりきらない!(2023.04.23)
Comments