最初は、びしっとやればいいのか?
「最初にびしっと注意する」という行為が「信頼」の第一歩という先生もいます。
「鉄は熱いうちに打て」の方針です。
毅然とした態度を保ち、アドバルーンをたたくことで、本人も周囲の子も、
「今年の先生はちょっと違うな!」
「今年の先生、なかなかやるな!」
と功を奏することもあるでしょう。
確かに、やんちゃ君がやんちゃしないように先手を打つことは大切な戦略です。
しかし、学級を荒らさないようにと気負うあまり、人間関係も不十分な状態で厳しく叱って効果はあるでしょうか?
「あれもダメ、これもダメ」とダメ出しするばかりの先生を「今年の先生は、いい先生だな」と思うでしょうか?
注意が効果を上げるには、相手との信頼関係が大切です。
だからまずは「できていること」をほめます。
教えてほめます。
先生が求めている姿を明示することで、子どもの混乱はなくなります。
いくら最初に気合を入れても、何らかの手を加えなければ効力は減っていきます。
最初に厳しい叱責(強い刺激)で学級を作ってしまうと、さらに強い叱責でしか子供が動かなります。
それでは指導者が自分の首を絞めることになります。
学級経営がうまくいかなかった先生が、「今度こそ」と気負うあまり厳しくしすぎて、うまくいかなくなることがあります。
「学級が荒れないように、厳しくする」は、必ずしも正しい選択ではありません。
「北風と太陽」のお話を思い出してみてください。
北風型の厳しい対応では、相手は心を閉ざしてしまうのです。
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