2年目の落とし穴 ~教育は「菊づくり」ではないから~
朝の会、授業、給食、清掃など、1日の流れ・授業のが流れがシステム化されて、「先生がいなくても」あるいは「先生が言わなくても」スムーズに流れる場面が多くなってくる。
2年目以降になれば、1年目の反省を活かし、年度当初から意図的にシステム化に向けて子供を鍛えていくことができるだろう。
1年目より快適に学級経営・教科経営ができるはずだ。
しかし・・・
学級が違い、子どもが違えば「今年の当たり前」が通用しないことも多々ある。
強引に自分のやり方を押し通そうとすると、逆に今年よりもうまくいかないことが多くなるかもしれない。
向山先生も紹介している「菊つくり」の話とリンクする。
◆江戸時代の儒学者である細井平洲が『教育とは、菊好きの人間が菊を作るようにしてはならない。百姓が野菜や大根を作るようにすべきなのだ。』と語っている。
「菊を育てる」は、自分の理想に合わないものを摘んで、最後に1つ残す方法。
「野菜を作る」は、それぞれの形を受け入れて育てていく方法。ダメな野菜を捨てたりしない。
初任の先生には、次年度、自分の理想を押し付ける「菊づくり」ではなく、どの子も大事にする「野菜作り」の精神で、授業づくり・学級づくりに邁進してほしい。
今年と同じ失敗をしないようにと焦るあまり、理想像を子供に押し付けると、今年以上に失敗する。
「教育」カテゴリの記事
- 国語の授業の中でのソーシャルスキル(2023.05.22)
- 言い訳しない生き方(2023.05.02)
- プリント配付の心得(2)(2023.05.02)
- プリント配付の心得(2023.05.02)
- 机の上に、のりきらない!(2023.04.23)
Comments