「思いやり」とは、どんなものでしょう?
4年の道徳(光村図書)で「思いやりって」の授業を参観した。
授業者が、指導書の流れ通り、冒頭に次のように問うた。
◆「思いやり」とは、どんなものでしょう◆
・・・答えづらい問いだが、子供たちはいろんな意見を出した。
「助け合い」「支える」 のような単語で置き換えた意見と
「困っている人を助ける」「お年寄りの人に電車で席を譲る」のような対象を例示した意見があり、
「誰に」を加えると、明らかに具体的になることがよく分かった。
参観途中で教室を抜け出して、子供たちが出した意見を職員室でジャムボードにまとめてみた。
「誰に」の段と「何をする」の段を組み合わせれば、具体的な場面がたくさんイメージできる。
子供の意見の中で少し異質だったのが
◆相手の気持ちを考える◆
で、これが本時の資料につながっているので、3段目に位置させた。
そして、3段目に、本時で扱う「見守る」を赤で加えた。
資料は,良かれと思ってやってあげることが必ずしも本人のためとは限らないので、本人の意思を尊重しようということを提示している。
これまでの「進んで思いやりのある行動をしよう」という「思いやり」に、「見守る」という新たな概念をインプットするような感じだ。
職員室から教室に戻って、振り返りの感想を書かせる前に画面を提示させてもらった。
今日の授業では、みんなが考えた「思いやり」以外に、「見守る」ことも「思いやり」だということを学んだんだねと解説した。
親切はありがたいけど,相手がしてほしいと思っているかどうかは確認しないと分からないからね。
※我々の仕事でも、自分が良かれと思ってしている支援を本人が望んでいないこともある。
せっかく本人がやる気になっているのに余計なお世話で水をさしてはいけない。
本時の資料は、まさにこの点を提言していた。
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