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June 10, 2023

「情報デザイン」の考察(5)

『デザインの知恵」須永剛司(フィルムアート)を読んでいたら、たまたま佐伯胖(ゆたか)氏の「学びのドーナッツ論」に当てはめたコミュニケーションモードの解説があった。

◆自分だけに世界にいた「私(I)」が、

◆他者(YOU)と関わり、身近な「YOU」の存在を通して

◆第三者のいる外の世界=「THEY」の世界へとコミュニケーションの範囲を広げていく。

・・・なるほど!

「学びのドーナッツ論」について、あるサイトには次のように解説がある。

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 学びのドーナツ論とは、学び手(I)が社会(THEY 世界)との認識を広げ、深めていくときに、必然的に二人称的世界(YOU 世界)との関わりを経由するとしたものです。

◆THEY 世界とは、「共感」よりは「批判」や「論理性」が優先し、さまざまな文化的実践に関係付けられている世界です。

https://note.com/tobby419/n/nb45501e6e0d3

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「私(I)」と「第三者(THEY)」の間に「YOU」が入る。これは「家族」であり「教師」だ。

家族や教師が仲立ちになって、「私(I)」が「第三者(THEY)」とうまく繋がるように支援する。

先のサイトによれば、「私(I)」と「第三者(THEY)」をつなぐ「YOU」には2つの接面がある。

教師の第一接面(教師-学び手)では、子ども一人ひとりに対して「あなたと、私」の二人称的関係をもち、子どもに愛され、ふとしたときに秘密を打ち明けてくれる関係を持っていることが要求されます。

教師の第二接面では、教師自身が常に学び続けており、現実の文化的実践に深く関与していて、それらの価値・意義・大切さを子供たちに垣間見せる力量を身につけているかが要求されます。

 

 佐伯氏のドーナッツ論を読んでいて、出口汪(ひろし)氏の「論理」の話と重なった。。

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「出口式 論理力ノート」(PHP)によれば、

幼い子供は、泣けば母親が気づいてくれる。

しかし、保育園・幼稚園に入ると、そうはいかない。保育園・幼稚園は、家族と違って自分の気持ちをわかってくれない相手(他者)・自分の思い通りにならない相手(他者)がの存在する、

自分の気持ちを推し量ってくれない他者ともコミュニケーションをとり、自分の考えや思いを伝えるためには「論理」が必要なのだ。

さらに、恋愛(失恋)で、自分ではどうにもならない他者の存在を知り、

受験によって「親も講師も誰も助けてくれない」と知る。

・・・そのような「自立心」が、「論理力」を発達させると出口氏は言う。

 

「私(I)」と「第三者(THEY)」を繋ぐには、仲介者(YOU)が必要であり、

「私(I)」と「第三者(THEY)」を繋ぐには、「論理」が必要なのだ

と理解した。

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