「情報デザイン」の考察(3)
「ダッシュボード」
ビジネスインテリジェンスツールの1つに「ダッシュボード」がある。
車のダッシュボードに由来する言葉で「多くの情報を1つにした画面」のことを指す。
「見開き2ページにまとめたノート」が、この「多くの情報を1つにした画面」であることは多くの方に理解していただけると思う。
あるサイトでは「ダッシュボード」について次のように書いてある。
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ダッシュボードにデータをいっぱい詰めばいいってわけではありません。
ダッシュボードを通じてより効率的に必要情報をピックアップし、ユーザーの疑問に対して、しっかりと情報をまとめて見やすく表示するのが、BIダッシュボード作成の目的です。
一言で言うと、ダッシュボードデザインの基軸は「ユーザー目線」です。
(中略)
「載せようとしている情報が、ユーザーにとって必要であるか。」を念頭に置きつつ、ダッシュボードに組みこむ情報と適切なグラフを選びましょう。
https://www.finereport.com/jp/analysis/bidashboard/
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◆伝えたい内容も、もちろん大事だが
◆伝える工夫(見やすさ・分かりやすさ)も大切で
◆どんなに重要な内容も、相手(ユーザー)が読んでくれなければ意味がない。
メモは自分が分かればよい。
しかし、レポート・報告書は相手に分かってもらわなければ意味がない(テストの回答用紙も)。
見開き2ページのノートも、このレポート・報告書に該当する。
先に挙げた分かりやすさの10の観点を再掲してみよう。
【10の観点】
1 タイトル 二ページ全体のタイトルがあるか。
2 見やすさ 見やすくすっきりまとめられているか。
3 工夫 読み手を惹きつける面白さや工夫があるか。
4 イラスト イラストを使っているか。
5 図 図や表を使っているか。
6 マス ノートのマスをきちんと利用しているか。
7 丁寧さ 文字を丁寧に書いているか。
8 詳しさ 大切なことを詳しく書いているか。
9 キーワード 単元の重要語句・重要事項を書いているか。
10 考え 自分の考えや感想を書いているか。
「ダッシュボード」も、この10の観点がほぼ適用できることが分かる。
「情報デザイン」「BIツール」というと大学生やビジネスマンの世界の話のようだが、その初歩として、小中学校のノート、レポート、新聞づくりがある。
元々は、「情報デザイン」とは無関係だったかもしれないが、今の時流を考えたら「情報デザイン」をベースで考えた方がいいし、考えればいい。
※4年国語(光村}で、扱われている説明文は「インフォグラフィックス」。これも「情報デザイン」の一部である。
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