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July 24, 2023

子どもが好きですか?

教員採用試験が各地で行われている時期だ。面接官をした時、大事にしていたのが
「この人は、子供が好きかな?」
「この人は、子供に好かれるかな?」
という指標だった。
それは本人に聞いて分かるものではないし、面接官も正確に見分けられるものではない
あくまで推測だが
「この人は、子供が好きそうだな」
「この人は、子供に好かれそうだな」
という判断を重視したした(あくまでも自分の基準)。
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Q:子どもは、どんな先生が好き?
A:「子供が大好き」と言える先生です。
先生が子どもを好きかどうか、子どもは直感でわかります。
気持ちは通じるものです。
特に、子どもには、ごまかしはききません。
情熱をもって体当たり!
教育技術MOOK「新任教師の仕事 小学校版」(小学館)2011年
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大村はまだったら
「情熱なんて当たり前。子供が好きなんて当たり前。それだけで務まるほど、教師の仕事は甘くない」
と批判するかもしれない。
それは必要条件と十分条件の違いでもあるので
「子供が好き」だけでは教師は務まらないが、
「子供が好き」という条件はクリアしておいてほしいのだ。
「子供に好かれる」教師になるために子どものご機嫌取りをしろと言っているわけではない。
そういう教師は子どもに好かれない。
前掲書では、次の4点を挙げている(小学校版だから)。
①一緒に遊んでくれる
②いつもニコニコしている
③授業がよくわかる
④怒るとこわいけど、すごくやさしい
まとめると
「真剣に向き合ってくれる・親身になってくれる・味方になってくれる」
ということなのかもしれない。
「先生が子どもを好きかどうか、子どもは直感でわかります」
というフレーズは、まさにその通りだとつくづく思う。
※「優しくて親切」などというのは、「一生懸命」と同じことで、あたりまえのことです。その反対だったらどうしましょう。「優しくて親切」などは長所でもなんでもない、教師としてあたりまえのことです。そんなことなんでもないとお思いになりませんか。「あたたかな心」もそうです。教師となる人だったら、誇りにもならなければ、長所でもない。あたりまえに出勤したと同じことです。 そうではなくて、教師は専門家ですから、やっぱり生徒に力をつけなければだめです、ほんとうの意味で。こうした世の中に生きぬく力が、優劣に応じてそれぞれつかなければならないと思います。
    「新編 教えるということ 」(ちくま学芸文庫)より

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