「個人懇談会」のはじめの一歩
懇談会の基本線は、
①おうちでの様子をお聞きする。 「4年生になってから、おうちではいかがですか?」 「学校での出来事は、何か言ってますか?」 ②学習面・生活面(お友達のこと)でがんばっていることを伝える。 教育相談で出てきたこと・家庭についての話題など |
担任としての「安心感」アピールが大事なので、笑顔で対応してほしい。
①で、保護者が、A「先生の話を聞きたいのか」、B「自分の思い(不満・苦情)を言いたいのか」がなんとなく分かると思う。
特にBの場合は時間が延びないように、誤解のないように進める。
担任の主観だけで話を進めるのではなく、子供の事実(生活アンケートや教育相談の発言)をお伝えする。
成績については、前学年より下がりそうな場合は、ある程度、お伝えして覚悟してもらうとともに、どこをどうがんばれば元に戻るかを具体的に伝えるとよい。
テスト点が低い子の保護者には、念のため、返却したテストをご覧になっているかどうかも尋ねてみる。
現状を知らない保護者も多いので、コピーを用意しておくこともある。
成績ダウンに伴って「だらしない・雑・うっかりミス」などのマイナス評価をそのまま伝えると、保護者の機嫌を損なうことがある。
「去年まではそんなこと言われなかった。先生の教え方が悪いからだ」といった反論をされないように。
提出物が出ない・授業中聞いていないというような場合も、苦情として伝えるのではなく「もう少し厳しくした方がよいか、無理強いさせない方がよいか」など相談するスタンスでお伝えしてみる。
言いたいことがあっても、保護者の反応を見て、場合によっては2学期の懇談会に持ち越す姿勢で臨みたい。
信頼のない状態で苦情を言っても保護者の心に入っていかない。
※想定外に手がかかるのは、学校と自宅で態度が異なる子。
保護者の前では良い子であったり、自分の都合のいいことしか保護者に伝えていなかったりすると保護者に学校での事実が伝わらない。
※自分で判断できない苦情や相談ごとの案件については、学年や学校全体で確認して後日報告することを伝える。
※時間が延びた時は、後日時間を設定する(あるいは電話での懇談を設定する)。
※友だちや教師・保護者の悪口などで、「先生もそう思いますよね」のように同意を求めてくる場合、うかつに肯定しないよう注意する。
また個人情報に関わることを誘導尋問のように聞いてくる保護者がいるので、答えないように注意する。
※「みんな、そう言ってますよ」の「みんな」はごく少数という場合も多い。
貴重な意見として受け取っておきながら、冷静にスルーすると良い。
※廊下が暑いと、懇談前からイライラしてしまう。暑い中でお待たせしないよう開始時刻を守る。
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