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August 10, 2023

教採対策〜場面指導は「アイデア」ではなく「教育観」を見る〜

ある場面指導の練習動画が送られてきて添削を依頼されました。
「間違った発表を友達に笑われたので出て行ってしまった」という場面。
廊下に出てA子ちゃんを慰めるところをメインにしていました。
①A子が笑われた場面を教師は制止できなかったのか、注意しなかったのかが気になりました。
そこで「間違いを笑う」に対する注意がされなかったことが、そもそもの問題ということになるからです。
②教室を出る前に、他の子に「ちょっと待ってて」と言うだけでだけでいいのか。
「今笑われてA子さん出て行っちゃったね。勝手に出ていくA子さんもよくないけど、笑った子も問題があるんだよ。
A子さんを呼びに行くから戻ってきたら今笑った子はどうすればいいか考えておいて」
ぐらいは言ってもよいのかと。
③Aさんの気持ちは分かる。止められなかった先生も悪かった。でも勝手に出ていくのはよくない。
「それぐらい嫌だったというAさんの気持ちは伝えるから、まず教室に戻ろう」
④教室に戻ってみんなに言う。
「A子さん戻ってきました。勝手に出ていくのは行けないけど、それぐらい嫌な気持ちだったんだよね。
自分のせいだと思う子立ってごらん。何て言えばいい? 」

ぐらいの流れを考え、最後は先生自身の納得したプランでやってみてくださいと伝えました、
受験者からいつも先生のアイデアを聞いて、なるほどと思うことばかりです。」とお礼をいただきました。
しかし、申し訳ないけど「アイデア」はちょっと違うかな、と思いました。
大事なのは「アイデア」ではなく、基本姿勢・教師の理念・教育観だからです。
(1)「間違いを笑う行為はあってはならない」という事前の全体指導(教師の所信表明)があるべきで
(2)笑いが起きたということは、教師の指導が通じなかった残念な事態です。
(3)教師の警告を突破されたので、事後指導になりますが、この場合、言った側と言われた側の指導が必要になります。
(4)笑った子に無理矢理謝らせるだけでは、また同じことが起こります。
(5)笑われた子の気持ちには寄り添いますが、それでも「勝手に教室を飛び出す」行為はたしなめます。それを許すと誤学習になります。
自分が教採の場面指導で面接官をしたときは「アイデア」ではなく、その受験者の「教師としてのあり方・教育観」を見ました。
「なるほどA子ちゃんにそうやって語るんだ」
「クラスのみんなにそうやって語るんだ」
という指導内容の奥に、受験生の人柄や教育愛があるからです。

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