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August 24, 2023

漢字に興味を持たせ、漢字の習得率をアップさせたい。

 かつて5年生を担任した際の記録が出てきました。30年以上前のものです。

日記の中で、子供が作ってきた漢字クイズ

①人・・にんじん  ② 音・・ねおん

と答えが示してあって、あとは答えがない。「芽ん馬っ手根(がんばってね)」と書いてある。

 

③荷  ④目  ⑤歯  ⑥子  ⑦旗

 たぶん解答は 「荷・・かに」「目・・もくめ」「歯・・はし」「子・・こし」「旗・・はたき」

 こうやって、自学ノートに漢字クイズを出してくる子がいると、それを学級通信で紹介してきました。

 以下は、別の子が作ってきたヒント付きの当て字。ヒントがかわいいです(解答は掲載せず)。

 

①都模打置(だいじなもの)   ②根子二子晩(ことわざ)   ③油有序宇(大切なもの) 

④洗世囲(みんなの好きな人)  ⑤語反(パクパク)    ⑥円火津(いつも使うもの) 

⑦野有徒(⑥と友だち)      ⑧努予羽美(今日は?)

①ともだち ②ねこにこばん ③ゆうじょう ④せんせい ⑤ごはん ⑥えんぴつ ⑦のうと(ノート) ⑧どようび

 

以下も、別の子が作ってきた当て字問題(解答は掲載せず)。

可連打亜  例象雇    差裸打  多聞倒素多有

カレンダー ②れいぞうこ  サラダ   オーブントースター

 

なお、別の子が用意したのは、本当の難読漢字で、②⑤は読めませんでした。(解答は掲載せず)

蟻  水黽(あめんぼ) 油蝉 兜虫 蝦蟇(がま) 蛇 狸 

猪 兎 11猿 12虎 13獅子  14鍬形虫  

 

先生が分からないような問題を考えてくる。

先生が通信でみんなに紹介してくれる

 

 という好循環で、結構、学級で漢字クイズが流行しました。

 当時みんなに漢字辞典を購入させたかもしれません。ネットのない時代だから、難漢字を調べて漢字クイズを作るには、マイ辞典が必要だったと思います。

 

 ある時、子供が次のような日記を書いてきました。先生に対する反論です。

この前、した(舌)という漢字を書いた時、同じ部首の漢字しかのっていなかったので「舌しかないんだよ」と書いたら、その横に先生が「乱・辞・活・括・話」という字を書いたけど、これはちがいます。その字の部首を書きます。

乱・・乙(おつ・おつにょう)  辞・・辛(からい)  括・・てへん

活・・さんずい  話・・ごんべん  憩・・心

です。

 

 私は学級通信に、上の日記を紹介して、コメントを書きました。

これは、すごいです。「これはちがいます」と証拠を出しているところがすごい。

その通りです。舌を部首とする字はないようです。ただ舌のついた字があるので書いておいただけなのです。このような反こうなら、いつでもお受けしますよ。

 

・・・漢字は習得が大事だから「教え込む」「何度も練習させる」「テストを繰り返す」という方法がとられます。

 しかし、それだけでは、無理やり覚えただけなので早々に忘れてしまいます。「剥がれ落ちる学力」と言われる通りです。

 

◆主体的な学び・・興味を持って自主的に探究する・ゲーム化して楽しむ。

◆対話的な学び・・クイズを出し合って交流する。

◆深い学び・・・・教科書の学習範囲を超える。

 

 漢字の学習は、習った範囲にとどまる「収束的な学習」ではなく、学習範囲を超える「拡散的な学習」が可能です。

 なお、上記の漢字ブームの前提として、「自分の氏名を違う漢字で書かせる」「友達の当て字の氏名を読み合う」という活動を行っています。

 今は負担軽減の時代なので、お勧めしづらいのですが、

 

「自学ノート」に取り組ませる

  先生が取り上げて紹介する

  本人のやる気が高まる・学級全体に波及する

という流れがありました。

 今はタブレットを活用すれば、子供たちだけでも学習を広げていけるのではないでしょうか。

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