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September 23, 2023

先手必勝(プロアクテイブ)の生徒指導

たとえば、授業中、机に伏せている子がいる。
「授業をさぼるなよ。やる気はあるのか」と、つい叱りたくなる。
でも、体調が悪いのかもしれない。
放課にトラブルがあって泣いているのかもしれない。
そう考えたら、簡単に叱るわけにはいかない。
だから、何かあったら原因や事情を何通りか考えてみるといいんだよ。
こんなことを時々子供に語ってきた。
想像力があると、相手の立場に立てる。
いろんなケースを想定できれば、一方的に断罪するような失敗を回避できる。
「想像力」がいじめを防ぐ、というのが私の持論である。
管理職のころは「想定外を想定する」と語ってきた。
さて、これは『生徒指導提要』の「2軸3類4層」でいうと、「常態的・先行的(プロアクテイブ)な指導」に当たる。
Photo_20230923173501
◆発達支持的生徒指導では、日々の教職員の児童生徒への挨拶、声かけ、励まし、賞賛、対話、及び、授業や行事等を通した個と集団への働きかけが大切になります。例えば、自己理解力や自己効力感、コミュニケーション力、他者理解力、思いやり、共感性、人間関係形成力、協働性、目標達成力、課題解決力などを含む社会的資質・能力の育成や、自己の将来をデザインするキャリア教育など、教員だけではなくスクールカウンセラー等の協力も得ながら、共生社会の一員となるための市民性教育・人権教育等の推進などの日常的な教育活動を通して、全ての児童生徒の発達を支える働きかけを行います。 P20
日常的な生徒指導によって、トラブルを未然に防ぐ。
同じ内容を「2軸3類4層構造」らしく示したのが、次の図だ、
Photo_20230923173502
この図2の重層構造を見ていて、「なるほど、こっちの図は奥が深いな」と思った。
図2は量的なイメージを把握できるからだ。
 図2は、明らかな三角形になっているわけではないが、プロアクテイブな発達支持的生徒指導が底辺を支えている。
Photo_20230923173601
常態的で先行的な生徒指導がうまく機能しないと、一部の「困難課題対応的生徒指導」の案件が多発し、事後指導で手いっぱいになる。
これが、逆三角形で極めて不安定であることを示すモデル図。
Photo_20230923173602
 逆三角形で不安定な学校にならないためには、常態的・先行的(プロアクテイブ)な手を打って、未然防止に努めることが大事。
 少し前のダイアリーで、次の言葉を引用した。
 上農は草を見ずして草を刈り
 中農は草を見てから草を刈り
 下農は草を見て草を取らず
 
賢い農家は、雑草が生える前に手を打つ。その方が、草が生えてから草を刈るより、ぐっと労力が少なくて済む。
 すぐれた教師は、新学期を待たずに準備を終え、
 フツーの教師は、新学期になってから準備をし
 最低の教師は、新学期になってからも何もしない。
こんな風に置き換えることができるだろうか。ちょっと残念だけど。

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