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October 23, 2023

これも、「手放す」の主張につながっている。

元文科省道徳調査官の永田繁雄氏の論稿については、以前も書いたことがある。

「道徳授業」2011年9月号。連載のタイトルは「安全運転」の授業から「冒険運転」へ

永田氏は「『安全運転』型の授業」を次のように示した。

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①全員が授業という電車に乗り込む。

②資料の場面ごとに停車して問い掛け、子どもは主人公の思いをその都度考える。

③全員がゴールにたどり着き、自分たちのことを振り返る。

④教師の話などをまとめる。

(中略)そこでは、子どもが方向付け、子どもが運転し、自ら新たな発見をするということが少ない。だから、予測外のことも生じにくく、何度繰り返しても運転力(学ぶ力)はつきようがない。

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・・・「予定調和」の授業というか、「詰将棋」の授業というか、教師主導のデメリットが強調された授業スタイルだ。

だからといって、その反動ですべてを子どもに任せる授業が推奨されるわけでもない。

当時は意識しなかったが、やはり「テイーチング」から「コーチング」の移行を念頭に置いた主張なのだ。

「グラデーション」、「フェーデイング」などと重なってくる。

永田氏も次のように続けている。

◆子どもが学ぶ安心感と、年間にわたる計画的な指導のために、「安全運転」は必要な面もある。しかし、その繰り返しばかりで、子どもは本当に授業の面白さを感じることができるだろうかと不安に感じるのである。そして「『冒険運転』型の授業」を勧めている。

永田氏の主張は道徳の授業改善に限らない、汎用的な意味を持った指摘である。

先生自身が「いずれ手放す」という意識をもって、1年間を見通すことが大事だ。

冒険運転にチャレンジできない教師の「安全志向」が、子供の成長をスポイルすることがあってはならない。

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