漢字の練習時間が長い
自分の周りだけかもしれないが、授業中の漢字練習の時間がやたら長い先生が多い。
10分で終わらず15分ぐらい~20分ぐらい使っている。
冗談みたいな例でいうと、かつて管理職のとき、授業が始まって教室を回ると漢字練習をしている学級があった。
漢字練習の後の授業を見ようともう1度回ったらまだ漢字をやっていて、もう1回回ったらまだ漢字をやっていて
「ああ、今日は1時間ずっと漢字ドリルの日だったんだ」
とがっかりしたことがある。
授業の準備が足りなくて漢字でつぶしたのかな?
漢字さえやっておけば国語の授業の「やった感」があるのかな?
と不思議だった。
15分から20分を漢字練習に使ったら、教科書の内容は全然進まない。
しかし、教科書の内容の指導に自信のない先生は、その「ちょっとやった」程度の授業で済まそうとしているのかもしれない。
つまり確信犯的に漢字ドリルの時間が長いのだと邪推するようになった。
同じようなことは向山洋一先生も「国語の授業が早く終わってしまうんです」と嘆く新卒の先生の話として紹介している。
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「教科書を読んであげるでしょ。それから何人かに読ませるの。大体読めるなあと思ったら、漢字の練習をさせるの」
『国語の授業が楽しくなる』P132
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「それだけよ」と言い切る彼女に、周囲の先生が一瞬ぽかんとした、という。
ここまでではないにしても、場面の内容をなぞるだけの読み取りをする先生にとっては、漢字に時間を浪費しても、指導時間が余って仕方ないのだ。
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