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October 20, 2023

端末活用の3つのフェーズ

季刊「理想」2023秋号
放送大学オンライン教育センター長の中川一史氏は、
◆「子どもに委ねる」覚悟を決める 
の論稿で、端末活用の3つのフェーズについて、次の図を示している。
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使ってみる フェーズ1  (利用の日常化)
○とにかく使ってみる
○アイディアを広げてみる
使い倒す フェーズ2(学びのデジタル化)
○ならではの使い方を追求する
○従来の教材・教具との関連を検討する
使うかもしれない フェーズ3(学びのDX化)
○児童自らが適切な活用法を判断する
○ 個別最適な情報収集力、整理・分析力、発信力をつける
○新たな学びのスタイルを模索できる
◆ これまでの「教師による一斉授業主体」から「子供主体の学び」へ、「Teaching」から「Coaching」へと転換を検討することが必要になってくる。教師が良かれと思って手取り足取り「教え込む」ことで、子供が結果として思考停止に陥っていることがなかっただろうか。
 使い方としても、フェーズ1やフェーズ2では、一斉に同じタイミングで端末を使う授業場面がとても多い(これを筆者は「 はい、端末出して!問題」とよんでいる。)しかし、フェーズ3になると、児童生徒本人が必要だと感じたら自分で判断して端末を使っているし、その使い方もどんなアプリを使うかについても多岐にわたる。ー中略ー
 今後、児童生徒自身が、 学習が最適となるよう調整する力を、教科、領域横断的に、どのようにつけていくのか、学校ぐるみでしっかり検討していく必要があると考える。
 時流に乗って安易に「コーチング」に移行することには私は反対だ。
 丁寧にステップを踏まないと、単なる「放牧」になる。
 ただ、自分の周りのフツーの学級の端末活用は、ほとんどの場合一斉に同じタイミングで使わせており、ここは問題だと思っている。
 3年前、1人1台端末が貸与されると聞いた時、私は職員に
「辞書で調べたいからと席を離れる自由を禁止している教室ては、これからの端末活用の時代に合わないのではないか。教師側の学習規律の意識を変えないといけない」と問題提起した。
 今も、多くの教室では、先生がGoと言うまで、端末を出してはいけないことになっている。
 でも、言葉の意味がわからなかったら、その場でググればいいよね。検索して画像が出てきたらすごく分かりやすいよね。そこにタブレットがあるのに個別に活用させないなんて全く不自由ではないか。
 この不自由さを突き破らないと「フェーズ3」にならない。
◆ 1人1台のプライベートツールになりつつあるところを学びの転換としてどう捉えていけば良いのか、まさに学校・教師はそこを問われているのだと思う。
という中川氏の言葉に深く頷く。
 ただし、「子供に委ねる」覚悟を決めるとは、「子供に委ねられる」ほどに指導を積むことだ。中川氏の提言の心地良さだけに浮かれてはならない。

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