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October 24, 2023

「適度な期待・過度な期待」

「適度・適切」とは「ちょうどいい」こと、「過度・過剰」は「多すぎる」ことです。

親が子どもにかける期待が「適度」であれば申し分ないのですが、時として「期待しすぎ=過度な期待」になってしまいます。

20年近く前、我が子がもらってきたヤマハ音楽教室の冊子に臨床心理士の金盛浦子氏のお話がのっていました。

◆子どもは、親や教師に引っ張られることによって、ワクワクしながらついてきます。しかし自分の意思に反して限界を超えると壊れます。それが目に見えてあらわれるのは、思春期以降です。しかし、すでに壊れてしまった時には、性格も歪み、生きる意欲を無くしています。

・・・親の期待が子どもを押しつぶした事例です。

「家族に対する暴力」「引きこもり」「自殺」といった言葉が浮かんできます。

「遊び弾き」を楽しんでいる子に練習を強要するのは「過剰な期待=親が子どもを自分の思い通りにしたがっていること」だと述べています。

学校でも同じですね。

 「はえば立て、立てば歩けの親心」と言いますが、決められた課題について次へ次へとせきたてるようなところがあることを反省しなくてはいけません。

 知識や思考よりもまず「意欲や関心」を重視しようと言うのも同じ意味です。

 金森氏はIQ(知能指数)よりもEQ(情動指数)を豊かにするポイントとして

 

(1)自己認知力     (2)自己コントロール   (3)共感力

(4)社会的器用さ    (5)物事を明るい面から見る(プラス思考)

 

の5点を挙げていますが、これを子どもにではなく、保護者に対して訴えかけています。

 今のワードででいうと「非認知能力」ということになるでしょうか。」

(1)の自己認知力の例として、金盛氏は保護者が「○○さんのお子さんがよくできるのが、私はすごくイヤだ」という気持ちを認めることを挙げています。子どものお友達までもライバル視して張り合うのはやめましょうということなのだと思います。

 「○○ちゃんは、あんなにできるんだから、あなたももっとがんばりなさい」という親の励ましが子どもを追い込むということです。

(3)の共感力は「違いが分かる」ということなのだそうで、「あの子はあの子・うちの子はうちの子」と、その違いを理解したうえでお互いを認め合うことだと金盛氏は言います。

「くやしいけど、あの子って○○がすごいなあ」というように冷静に友だちのよさを認められるかどうかも、この(3)にあてはまるのだと思います。

 これは子どもの大人も同じですね。力のある人ほど謙虚になれるのだと言います。

 余計なお世話かもしれませんが、金盛氏の次の文章ものせておきます。

「お母さん」を「教師」に置き換えると、先生にも十分あてはまります。もちろん「父親」としても・・。

◆もし今、お子さんが何でも「お母さん、これでいい?」という確認をしてくるようなら、それは危険信号かもしれません。「お母さんに好きになってもらいたい」と必死の姿かもしれないのです。

 また、子どもにあれこれたずねられるのが「面倒」「うんざり」という方もいます。わかっていることを聞いてくるなら、なおのこと「お母さん、こっちを見て!好きになって!」のサイン。どうか、そのサインを見逃さないようにしてほしいですね。

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