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November 14, 2023

「型」を学んだら、いずれは「型破り」!

2014年7月。

華道の未生流笹岡、笹岡隆甫氏のテレビ番組を観た。
「江戸時代から受け継がれてきた花を美しくみせる黄金比率」は、直角三角形の比率のことだ。

 笹岡さんのHP「未生流笹岡」で探ってみる。

http://www.kadou.net/learn/index.html

◆江戸時代後期(19世紀の初め)、未生流の始祖、未生斎一甫が庶民のためのいけばなとして「生花(せいか)」を考案します。
ー中略ー
生花は、三角形に納まります。体の先と、用の先と、足下の3点を結ぶと、直角二等辺三角形になります(用の先が直角の頂点です)。

・・・型があるから、誰でも習得できる。
そのこともHPに書いてある。

◆未生流笹岡に入門すると、先人が考案したいけばなの設計図「型」に、花枝の長さや配置・角度を書き添えた図面「寸法表」を手渡されます。この図面の通りに花を組み立てていけば、初心者でも、美しい花姿に整えることができます。
寸法表を用いた理論的な教授方法は、未生流笹岡の大きな魅力の一つです。
 
・・・「○○が定められており、その○○に従えば、誰もがほぼ美しい△△ができます」
 この理論的な教授方法が「システム」だ。
 免許皆伝までのステップ=上達論は、システム論でもある。
 
 、「型を守れば、誰もが美しい花姿に整えられる」とあるが、次の言葉もある。

まずは、型をしっかり身につけ、それを土台として、時代に合った新たな美を追求していきます。
いけばな教室は、その基礎を学ぶ場です。

・・・教育団体TOSSは、型をしっかり身に付け、基礎を学ぶ実践的研究団体ですとトレースできるだろうか。

 

 ただし、先のくだりは、冒頭にあるフレーズがついている。

◆いけばなが目指すのは「型破り」です。
まずは、型をしっかり身につけ、それを土台として、時代に合った新たな美を追求していきます。
いけばな教室は、その基礎を学ぶ場です。

・・・そりゃあ、そうだ。

 型通りのことだけをしていたら「入門者・弟子」の立場から脱却できない。
 型通りの作品を展覧会に出品するわけにもいかない。
 「型」を身に付けるべき段階で満足せず、いずれは「型破り」を目指す。

  その気概を失ってはいけない。

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