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November 12, 2023

日本教育技術学会(大阪大会)

 模擬授業提案された林健広先生のレジメの中に、向山洋一氏の文面からの引用がある。

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1 単元を 5 分で授業する。

5 分で授業し終了。これやってみるといいです。

どんな単元でもいいから 5 分で授業してもらって、教科書のこの問題できるよね、この問題もできるよね、これだってできるよね、これはできるよね、これもできるよね、で、5 分で全部終わり。あとは自分で勉強しなさい(笑)。

このためにはですね、ポイント中のポイントの問題でなくちゃだめなんですね。

ごちゃごちゃごちゃごちゃ、たくさん教えるわけじゃないです。

1問できて1単元全部教えられるのが理想的ですね。」

 向山洋一(2017)「授業づくり よくある失敗例 175 例」42~93、学芸みらい

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 「あとは自分で勉強しなさい」「一目で分かるようにノートに解き方を書きなさい」

 国語では「次の文章を検討しなさい」

・・・30年以上前に、向山氏が子供に任せる授業を具現化されていた。

「テイーチングからコーチング」と言われる前から「守・破・離」や「号令・命令・訓令」と言われてきた。

「号令」=「任務だけを示したもの」(例)ゴミを拾いなさい

「命令」=「任務と趣意を示したもの」(例)教室をきれいにします。ゴミを10個拾いなさい。

「訓令」=「趣意だけを示して、任務は相手に任せるもの」(例)教師をきれいにします。自分でできることをやってごらん

 

「教える授業」と「教えない授業」は二項対立ではない。

 堀田龍也先生も「グラデーション」という言葉で、だんだん移行させていくことの大切さを述べている。

 

 分科会で樋口万太郎氏が言われたことも印象的だった。

◆算数の足し算できちんと教えたら、引き算では子供たちに考えさせられる◆

 〇〇できちんと教えたら、△△は子どもに任せられる

のフォーマットには、いろんな言葉が入りそうだ。

 

◆例題・類題できちんと教えたら、練習問題はで子どもに任せられる

◆一場面で読みをきちんと教えたら、2場面の読みは子どもに任せられる

◆第一時できちんと教えたら、第2時は子どもに任せられる

◆1学期できちんと教えたら、1学期は子どもに任せられる

 

「先生自身が手放す勇気を持つ」

「先生自身が手放す見通しを持つ」

 

 教えることが目的ではなく、子供が学ぶことが目的だから、教えることに満足してはいけない。

 改めて、向山実践の「双方向性」を検証する必要があると実感した学会だった。

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