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November 24, 2023

「Aを教える」ために「Aでないものを教える」

◆お母さんが子供に「犬」とは何かを教えるときにどうするでしょうか。それは実に簡単で、実際の動物を見せて、「これは犬ですよ」「これは猿ですよ」「これも犬ですよ」と二、三回繰り返せばそれでよいのです。

  渡辺慧「認識とパターン」岩波書店 ※1
・・・AIに「犬」を学習させる際も、こんな感じだと聞いたことがある。
①「犬」のデータをインプットする。
②「犬でない」もののデータをインプットする。
この双方があるから「犬」の特徴を理解し、「犬」でないものとの違いを理解する。
「犬」が分かるためには、「犬でない」も分からなくてはいけない。
「これは犬ですよ」
「これは猿ですよ」
「これも犬ですよ」
・・・なるほど、こういうステップが大事だ。
私たちは「A」を教える際に、「Aでないもの」も併せて教えているかを意識しなくてはいけない。
「A」だけ教えて、「A」を教えた気になっていてはいけないのだ。
◆ある対象を知るのは、それと同類のもの、それとは異なるものをも知ることである。それだけで孤立し他と無関係に知ることは不可能なのである。 ※2 
・・・という宇佐美先生の主張は、このような「犬」の具体例で考えると腑に落ちる。
「宇佐美寛問題意識臭15 教育のための記号論的発想」(2005年)明治図書より
※1はP34   ※2はP22

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