将棋のルールに見る日本らしさ
世界には「シャンチー」「チェス」などのボードゲームがあります。
日本のボードゲームといえば何ですか?
将棋や囲碁などがありますが、ここでは将棋の話に絞ります。
世界にいろんなボードゲームがありますが、日本将棋だけのルールがあります。知っている人はいますか?
正解は「持ち駒使用」です。
「持ち駒使用」というのは、相手の駒をとったら自分の駒として使ってよいというルールです。
このルールがあるため将棋は先を読むのがとても難しくて、コンピュータでも、なかなか人間には勝てないと言われています。
この将棋のルールから言えるのは、
日本人は、
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いつまでも対立しない
すんだことは水に流す
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という考え方を持っていることです。
たとえば「昨日の敵は今日の友」。
江戸幕府は関ヶ原の合戦で敵だった武将も殺さないで大名として仕事をさせました。
何大名と言いましたか?
「外様大名」でしたね。
戦った相手は皆殺しにする国も多いのですが、日本はむだ死にはさせず、その人の持っている才能を活かしたのです。
さて、昭和になって日本で発明されたボードゲームと言えば何でしょう?
オセロです。
オセロは戦後、牛乳瓶のフタで楽しんでいたゲームを商品化したものです。
このオセロのルールはどうですか?
オセロも敵のコマが一瞬にして味方に変わります。逆に味方のコマが一瞬にして敵に変わります。
ということは、オセロも、太極図の考え方に沿った、いかにも日本らしいゲームなのだということが言えますね。
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