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February 06, 2024

 儒教(陰陽二元論)の教え

Zu  

 『論語~その裏おもて~』(駒田信二 主婦の友社)を冒頭部にはすごく納得した。

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「楽は苦の種、苦は楽の種」は、苦と楽とを因果関係においてとらえたものであるが、「人間万事塞翁が馬」や「禍福は糾墨の如し」の禍と福は、因果関係ではなく、福には必ず禍が内包されているものであり、その禍(福に内包されている禍)にはまた、必ず福が内包されている、という陰陽二元論的な思考にもとづくものなのである。

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 「陰陽二元論」とは易の思想であり、易経は、儒教のテキストである四書五経の中の一つだ。

 陰と陽とは対立するものではあるが、陰は陽を内包し陽は陰を内包するものだという教えは「好きな子の中にも嫌いな一面があり、嫌いな子の中にもいい一面がある」に通じる。

 また、二者択一を固定せず、無限に変化していくものが「易」の思想で、「今好きな子をいずれ嫌いになることもあり、今嫌いな子を好きになることもある」に通じる。

 このように児童・生徒のトラブルや友だちづきあいに「陰陽二元論」をあてはめたら、スーッと入っていった。

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