人間関係を円滑にする「太極図」の思想
○好きな人と嫌いな人
○いい人と嫌な人
○おもしろい人とつまらない人
○敵と味方。
「白黒をはっきりさせる」という言い方があります。
それは必ずしも悪いことではありませんが、人を決めつける・人を分けたがるというマイナス面につながることがあります。
これは、太極図と呼ばれます。
見たことがある人はいますか?
○漫画『陰陽師』
○韓国の旗
○何かのブランド
といった意見が出るが、後で説明することを告げて次に進む。
この図は、
○好きな人にも嫌なところがあり、
○嫌な人にも良いところがある。
○長所もあれば短所もある。
というように、
================
AとBは簡単に決まらない
AとBは簡単に分けられない
================
ことを表しているのです。
「勝ち組・負け組」と言うように幸せと不幸せを分けたがる考えは白黒図の考え方ですね。
では「幸せと不幸せは簡単に決まらない」という太極図の考え方を表すコトワ
ザを知っている人はいますか?
「禍福はあざなえる縄のごとし」
と言います。
幸せと不幸せは縄を編んだように、どっちが幸せでどっちが不幸せか分からないという意味です。
国語の授業では同じ意味でどんな故事成語を勉強しましたか?
「人間万事塞翁が馬」
馬が逃げたので嘆いていたら別の馬を連れてきた。落馬して骨折して不幸だと思っていたら、そのおかげで兵隊に行かなくて済んだというエピソードでした。
敵と味方を分けたがるのが白黒図の考え方。
では「敵と味方は簡単に決まらない」という太極図の考え方を表すコトワザを知っている人はいますか?
「昨日の敵は今日の友」ですね
白黒をつけさせる考え方は
・好き ←→嫌い
・いい人←→嫌な人
・味方 ←→敵
などをはっきりさせます。
それは、
×他人を決めつける
×グループを作る
×対立する
×いつまでも仲直りできない
といったマイナス面にもつながります。
一方、太極図の考え方は、
・長所もあれば短所もある
・けんかもすれば楽しいこともある
の意味ですから、
○他人の良さを見る
○誰ともうまくつきあう
○さっさと仲直りする
という長所につながります。
日本人は、昔からこうして隣近所の人とおつきあいをしてきたのです。
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