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March 26, 2024

注意の言葉が入る子供・入らない子供

3年生算数、2桁かける2桁のかけ算の単元に入った。
本時は 45×30のような問題で
明日から45×32のような問題に入る。
先生は、補助計算を書くし、「0」を書くし、定規で線を引くし、ゆったり余白をとる。
しかし、日ごろからの指導が入っていないと、先生が書いた補助計算や「0」に対して「なくても大丈夫でしょ」という子が出てくる。
徹底して全員に書かせる方法もあるが、そのような強引な手が打てない学級では「どっちでもいいよ」になって、面倒がる子供は「書かない」という選択をする。
できる子が自分の意思で書かないのはかまわないが、そういう子たちの声に屈して先生が省略すると、低位の子のためにならない。
補助計算を書く・ゼロを書く・定規で線を引く・ゆったり余白をとることによって救われる子供がいる。
そういう子たちのために、先生はゼロを書く。
 「こっちが王道なのだ」という自信をもってゼロを書く。
 支援したい子には同じようにゼロを書かせる。
 あらためて向山先生の『斎藤喜博を追って』を読んだ。
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この子(注:吉岡さん)は 忠実に習った通りをやったのだ。5 × 0 0 × 0 4 × 0を律儀にきちんと計算し、二段目に0を三つ並べた。男の子たちは、そこを自己流に解釈するか、うまい方法でやろうとして間違えた。僕は男の子たちに、毅然とした口調でたずねた。(中略)
 この信じられない出来事に、教室はしんとしていた。子供たちの中で、何かガラガラと音を立てて崩れていくのが、聞こえてくるようであった。『斎藤喜博を追って』P28
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・・・愚直な吉岡さんがていねいな筆算で正解し、なめてかかった男子グループがいいかげんなやり方をするから間違える。
この逆転現象の場面。
悪い言葉だけど「ざまあみろ」だ。
悪い言葉だけど「よくぞまんまと間違ってくれた」だ。
先生のアドバイスを聞かず我流で解くから間違えるのだ。
お説教や嫌みや強引な指導(おどし)で、こちらのやり方を強制しても不満しか残らない。
 「先生の言うとおりにやったら、面倒だけど、確実に正解できたよ」
という事実(メリット)で意識改革を引き起こすしかない。
 逆転現象が起きる場面を待つ。
 あるいは意図的にそういう場を仕組む。
・・・ゼロを全員に書かせられるかどうかの問題は、高学年ではありがちな「ちょっとしたわがままがクラスの荒れにつながる予兆」であることは理解してもらえた。

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