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March 02, 2024

最後尾の子に気を配れるか

(1)

「終わった子はタイピング練習していいよ」という指示を時々聞く。

空白を作ると集団が乱れるから、早く終わった子に何かをさせておくというのは大切な配慮だ。
しかし、いつも、このパターンだと終わってない子はいつまで経ってもタイピング練習ができない。
すると、タイピングを要する課題の際に、練習が足りない子は当然みんなから遅れをとってしまう。
(2)
デジタルドリルも同じだ。
「教科書の問題が終わった子は、ドリルをやって」
の繰り返しでは、終わってない子はいつまで経ってもドリルをやれない。
習熟の機会を与えられないのだから、むしろ、学習の格差が広がっていく。
(3)
「終わった子は、自由にタブレットを使っていいよ」
の繰り返しでは、終わっていない子はいつまで経っても自由に使う時間がない。
タブレットの楽しさや機能を満喫していないので、操作面でいつも遅れをとってしまう。
(4)
「終わってない子は宿題ね」
では、遅い子だけが宿題を課せられることになる。
 「遅いんだから仕方ないよね」では、下位の子を落ちこぼしてしまう。
(5)
 かつて、スキーの上手なメンバーと一緒に滑ったことがある。
「あそこまで滑ってストップしよう」
という形で進めていくと、上手な人は、あっと間にポイント地点に着いて休憩できる。
(当時、リーダーはタバコを吸って待っていた。)
転んだ人や遅い人は、なかなかポイント地点にたどり着かない。
ようやく最後の人がポイントに着くと
「さあ、みんな揃ったから行こうか」
と次のポイントまでの滑走が始まる。
(6)
 自分がやっていた陸上部の練習でも、最後の人が来たら次の練習に移る、というパターンが結構あった。
 あるいは最後の人がゴールしたら「今から5分休憩」というパターン。
 これでは先にゴールした人は5分以上休憩時間があるから、速い選手ほどリカバリーが多いことになる。
 追いついたばかりの人は、疲労回復しないまま次の練習になるから、両者の差はますます離れていく。
(7)
「遅い人は他のメンバーを待たせてるんだから仕方ないよね」というロジックは、あまりにも酷だ。
「遅れ気味の子にも休憩はあるか」
「遅れ気味の子にもお楽しみはあるか」
「遅れ気味の子にも習熟の機会はあるか」
そういう配慮がないと「落ちこぼし」のクラスになっていく。
速い子と遅い子の「時間調整」は、「空白禁止の原則」とも重なるから、なかなか手強い問題だ。
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◆はやくできた子には、黒板に答えを書いてもらう。
◆はやくできた子には、ミニ先生になってもらう。
◆はやくできた子には、別のお仕事を手伝ってもらう。
◆はやくできた子には、自分のやりたいことを選んで、ちょっと待っていてもらう。
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時間調整の方法をたくさん持っていると、適切な対応ができる。

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