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May 11, 2024

子供を見取る2つの観点

いかなる学習にとっても大切なのは、「ていねいさ」と「持続性
向山洋一全集12巻「家庭教育の指針」に書いてある。
「ていねいさ」とは、例えば
◆一字一句間違えないように書き写す。
◆ミニ定規をきちんと使う。
◆途中の式もきちんと大きく書く。
◆ノートはゆったりと「うっとりするほど美しく」 などなど。
「ていねいさ」の大切さを論より証拠で示した場面が、『斎藤喜博を追って』にある。
◆先生の言う通りに計算した吉岡さんは合っていて、簡単だと言って雑にやった6名が間違えた。
「 早くしなくても良い。ゆっくりで良い。計算はいくら早くても間違っては何の価値もない」
「今度はむずかしいぞ。教えてないがよく考えてやれ。習った通りにやればいい」
という向山先生のアドバイスを無視した子供たちは「ていねいさ」を欠いていた。
そういう子は、何をしても中途半端で、雑で、「ウッカリミス」を引き起こすと向山氏は書いている。
 向山先生は次のようにも書いている。
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◆こんな謙虚さに欠けた、低級な態度を教室に横行させてはいけない。その本人にとっても不幸なのだ。しかし、こうしたことは、事実で変えていかなければならない。事実で変えていける授業のできる教師にならなければならない。26ページ
====================
 だから、このクラスの子供たちはどうかな?と観察するとき、これまでは「持続性」と「ていねいさ」を見取ることが多かった。
 ただ、学習評価の仕方が変わり、「主体的な学習に取り組む態度」の例の表を見てからは
◆粘り強さ(継続性)
◆自己調整(自分なりの工夫)
の2点で子供を見取るようになった。
 他の先生に説明するのに、この2点だと文科省指定だから納得してもらいやすい。
 逆に言うと、こうやって日常使いをして「自己調整」というワードの認知度を上げないといけない。
 学習場面では、この2つの観点で取り組んでいる子かどうかの差がよく分かる。
 漢字練習や計算練習、体育のマット練習などを「形だけ取り組む履修型」でやっているのか、「結果を出すために取り組む習得型」でやっているのか。
 日常生活の場面でも、この2つの観点で取り組んでいる子かどうかの差がよく分かる。
 当番の仕事などを「言われたことだけやる子・言われたことも十分にできない子」か、「言われた以上に自分で判断してやる子」か。
 「粘り強さ」と「自己調整」って、結局、自分には嘘をつけないことが根底にあると思う。
「それがお前の全力か」
「これ以上できないと言い切れるほどにやり切ったか」
を自分に問い、自分を偽らずに高めていける子が伸びるのだ。
 むろん、自己評価の甘い子もいるから
「いやいや、あなたはもっとできるでしょ」
と言ってあげることも「指導」である。
 
 そう書きながら、毎日の自分の行動も「それがお前の全力か」と言われるとお恥ずかしい限りなのである。
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