210×0.6で求められる式
平成19年の小学校学力調査で、答えが210×0.6で求められる文章題を1つ選ぶ設問があった。
正答率54.3%だったのが以下の問題。大人から見れば簡単です。
◆1mのねだんが210円のリボンを0.6m買いました。
リボンのねだんはいくらでしょう。
誤答30.1%で誤って選択されたのが以下の問題。
◆赤いテープの長さは210cm。
赤いテープの長さは白いテープの0.6倍です。
白いテープの長さは何cmでしょう。
設問に「倍」という表現が含まれることから乗法と判断した誤答だと考えられる。
自分が分かるように問題文を正しく置き換える力がほしい。
長さ210cmの赤いテープの0.6倍が白いテープ?cm
白いテープ?cmの0.6倍が、210cmの赤いテープ。
「?cmの0.6倍が210cm」という問題文の構造が分かれば、210×0.6の立式はない。
さて、これは「知識・技能」の問題か、それとも「思考・判断・表現力」の問題か。
思考させています。
だからと言って、「知識_技能」が全く思考を伴わないわけではない。
平成19年は学力調査問題がABに分かれており、これはA問題。
よって、これは「知識・技能」型。
巷の教室では、このレベルの問題を「思考」で評価しているような気がする。
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