「いい事例はないですか?」という少し残念な質問
妹尾昌俊氏の業務改善の長い記事だが、表題の章が印象的だった。
体感では8割以上、こういう質問をする人は、自分で事例を探してから質問をしているわけではない。文部科学省も事例集を出しているのだが、読んだことはないという。
意地の悪い見方をすれば、「事例はないですか?」という先生たちには、2つの可能性がある。
に続く次の箇所だ。
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◆ネット社会なのだし、ものの10分、15分でも参考事例は探すことはできるだろう。その時間も惜しむほど、働き方改革や業務を見直すことに優先度を置いていない、ということではないか。
◆各校で各自10分でよいので事例を探してきて、もしくはアイデアをリストアップしたうえで持ち寄れば、それなりに改善案は出るのに、そのちょっとした手間をかけようとしないのだ。
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「意地の悪い見方をすれば」と書いてある通りで、手厳しいのはその通りなのだが、このロジックを借用すると、要するに
ちょっと調べれば出てくるような情報を自分で取りに行くこともなく、「いいアイデアないですかね」と他力本願で語る人は,本気度が足りないだけ。
ということになる。(ただし、手厳しいので、こういうことはあまり口にしない方がいい)
以前、恋愛事情に絡んで「仕事が忙しいから電話できないっていう人がいるけど、いくら忙しくてもトイレぐらい行くでしょ?トイレ行く時間あるなら電話だってできるでしょう」という女性タレントの意見があって、なるほど、こう言われたら彼氏は「参りました」しか出てこないなと納得したことがある。
超多忙な先生の方が圧倒的に仕事をこなしていて、多忙を言い訳しない。
向山先生の言葉を借りると、「万策尽きるまで」の気概である。
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