« 汎用的な読解スキル(2) | Main | 汎用的な読解スキル(4) »

July 26, 2024

汎用的な読解スキルの考察(3)

物語文指導における「自己移入」(自分ならどうするだろう)の発問として

北川達夫氏は、次の3つを紹介された。

 ①主人公に教えてあげたいこと・質問したいことは何か

 ②もし、あなたが主人公だったらどうするか

 ③この物語の悲しい結末と楽しい結末を考えなさい

 

 これを「一つの花」に当てはめると、たとえば

 
 ①「ゆみ子」に教えてあげたいこと、質問したいことは 

  ゆみ子を思うお父さんがいたこと

  10年前は、戦争中で厳しい暮らしをしていたこと

  コスモスのことを覚えているのか?

  10年前は、戦争中で厳しい暮らしをしていたことを覚えているか?

 ②もし、あなたが主人公だったら

  お母さんに、お父さんのことや戦争中のことを聞いてみたい。

 ③この物語の悲しい結末と楽しい結末を考えなさい

   お父さんの戦死がはっきりする。

   お父さんは10年経って帰ってくる。

 

 また、「ごんぎつね」に当てはめると、たとえば

 ①ごんに教えてあげたいこと・質問したいことは何か

  兵十のおっかあが死んだのは、ごんと関係がないかもしれないよ。

  ごんは、殺されるかもしれないと思いながら栗や松茸を届けていたの?

 ②もし、あなたが「ごん」だったらどうするか。

  神様のせいだと思われてもいいから、絶対バレないように兵十の留守の時しか行かない。 

 ③この物語の悲しい結末と楽しい結末を考えなさい

  ごんが死んでしまう。

  ごんが手当てして元気になる。

|

« 汎用的な読解スキル(2) | Main | 汎用的な読解スキル(4) »

国語」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 汎用的な読解スキル(2) | Main | 汎用的な読解スキル(4) »