汎用的な読解スキル(5)
教科書を使って基礎技能を習得させる読解授業の展開
1.読前の対話
① 内容と知識・経験とを関連付ける活動
② 挿絵を「読む」
③ タイトル・挿絵・小見出しなどから内容を推測
・・・「読む前」の授業が大事だと思う。
最小限の予備知識の提示・タイトル、挿絵などからの内容の予想などを省略して「まずはCDを聞いてみましょう」ではダメだと思う。
2.読中の対話
① 内容の確認
② 部分理解に基づく発問
③ 考え・感性・価値観の比較
④ 次の展開の自由な推測
・・・①は「一字読解」の出番で、最小限の5W1Hを確認すれば、およそのストーリーを共通理解させ、誤読を防ぐことができる。
②の段階で「文中から1つに決まる問い」だけでなく、「多様な考えを引き出す問い」を立てておけば、③で価値観の比較ができる。
③は、予想したり、「自分なら」で考えたりする課題だ。
④は、これまでの作品の経緯をよく理解した上で、その先を自分なりの展開させるわけだから、まさに「類推」である。
④までやらずに授業を終えがちだが、自分なりの思考をさせるには大事な課題だ。
3.読後の対話
① 内容と体験とを関連付ける活動
② 全体理解の確認(問題・解決策の認識)
③ 全体理解に基づく発問
④ 考え,感性,価値観の比較
①は、「山田式読書感想文」で扱われる、自分の経験との照らし合わせ。
この資料だけでは具体的な内容がわからないが、私なら「テーマ」に関する発問をし、価値観の比較につなげたい。
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