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July 26, 2024

汎用的な読解スキル(4)

フィンランドの読解教育で用いていたという2つの読書カードは、そのまま子供たちに課題追究させられる。

2年用読書カード (1枚目)

① 主人公はだれかな?

② 主人公が直面した問題はなにかな?

③ ほかにどんな問題が起こったかな?

④ 主人公のほかに、どういう人が出てきた?

⑤ 物語の中で好きなところはどこ? どうして好きなのかな?

⑥ この物語を読めば答えが分かる問題を作ってみよう。

2年用読書カード (2枚目)

① 主人公はどういう人だと思う? 物語から証拠を挙げて説明しよう。

② 主人公にききたいことはないかな?

③ 主人公に教えてあげたいことはないかな?

④ 主人公はどうやって問題を解決したかな?

⑤ 自分だったら、どうやって問題を解決する?

⑥ いろいろな解決方法を比べてみる。

項目をよく見ると、読み取りで答えが確定する問題と、自分の考えを答える問題がある。

そこで、5W1Hの観点で整頓してみた。

基本的には、どれも「物語から証拠を挙げて説明しよう」の問題である。

(いつ)

(どこで)

(だれ)

◆主人公はだれかな?

◆主人公のほかに、だれが出てきた?

◆ 主人公はどんな人?

◆主人公以外の人はどんな人?

(何をした・何が起きた)

◆ 主人公が直面した問題は何かな?

◆ ほかに起きた問題は何かな?

(最後はどうなった・どうやって解決した)

主人公はどうやって問題を解決したかな?

◆ 自分だったら、どうやって問題を解決する?

◆ いろいろな解決方法を比べてみる。

(読み終えて)

◆ 主人公に聞きたいことは何かな?

◆ 主人公に教えてあげたいことは何かな?

◆ 物語ので好きなところはどこ? それはなぜ?

◆これ以外に、 物語を読めば答えが分かる問題を作ってみよう。


 答えが確定する問題は、作品の一読後、「一字読解」で、さっさと解決させてしまった方がいい。

 場合によっては、陥りやすい誤読を解いておく必要がある。

 まずは、設定に関する「いつ」「どこ」「だれ」「何を」。

 簡単に摘出できるなら「どんな」「なぜ」・

 「5W1Hで読む」ことを「一字読解」で繰り返し、5W1Hを基準にして自力読みができるように促していきたい。

 その上で、フィンランドの読書カードにあるような「あなたなら問題」についても、自力読みにチャレンジさせてみると良い。

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